鈴鹿サーキットで行われている2022年F1第18戦日本GP(9日決勝)で2年連続でのF1ドライバーズタイトル獲得のチャンスがあるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、今週末は自分のレースに集中することだけを考えているようだ。
■フェルスタッペンのタイトル獲得が近いうちに決まるのは確かだとルクレール
もしもフェルスタッペンが日本GPで優勝し、ファステストラップも記録すれば、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)の結果がどうであれ、その時点でフェルスタッペンのタイトル獲得が確定する状況だ。
現在フェルスタッペンとは104ポイント差のランキング2番手につけているルクレールは6日(木)に鈴鹿で次のように語った。
「現実的には、マックスがチャンピオンになると思う。今週末ではなくても、すごく近いうちにね」
■あまり考えないようにしているとフェルスタッペン
一方、タイトルに王手をかけているフェルスタッペンは次のように語っている。
「ここで達成できればとてもうれしいだろうね。だけど、ここで実現しなくても次のレースではさらに有利になるよ」
「もちろん、ここでタイトルを獲得するためには、完璧な週末にする必要がある。でも、正直なところ、あまり考えすぎないようにしているよ」
■レッドブルの予算超過疑惑がフェルスタッペンに及ぼす影響は?
一方、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、2021年のバジェットキャップ(チーム予算上限)ルールを守っていたかどうかの精査結果の発表を日本GP決勝翌日の10日(月)まで延期したことで、レッドブルの予算上限違反疑惑に関するうわさや報道が続く状況となっている。
実際のところ、レッドブルのバジェットキャップ違反は「軽微」なものであり、軽いペナルティで済むだろうという報道もある一方、レッドブルが2021年の選手権から除外され、その結果としてフェルスタッペンのタイトルが剥奪されてルイス・ハミルトン(メルセデス)が2021年の正式なF1チャンピオンだと宣言される可能性もあると考えている者もいるようだ。
こうした状況に関してフェルスタッペンが無関心でいられるはずはないだろう。しかし、フェルスタッペンはそのことも気にしないように努めているようだ。
「正直なところ、僕はこういったことにあまりかかわっていないんだ」
そう語った25歳のフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「つまり、それはチームやFIAが対応することだし、僕はドライビングに集中しなければならないだけだよ。月曜日にはわかると思うよ」