メルセデスのF1ワークスチームを率いるトト・ヴォルフが、ポルシェとのワークス提携を断ったレッドブルは「勇敢」だと語った。
実際のところ、少し前までは、新F1エンジンレギュレーションが導入される2026年からレッドブルとポルシェが手を組むことになるのは確実だと考えられていた。しかし、最近になって両者の交渉が物別れに終わったことが明らかとなっている。
■レッドブルの戦略は勇敢だとトト・ヴォルフ
メルセデスF1チームの代表を務めるヴォルフは、最終的にポルシェとの契約締結を拒否したレッドブルについて『motorsport-total.com』に次のように語った。
「自分たちを自律的な位置に置くのは勇敢な戦略だよ」
「自分たちのパワーユニットを持ち、OEMに依存しないことは、レッドブルが常に望んでいたことだ。2026年、2027年、そして2028年に彼らがどうなっているのか見てみたいものだよ」
「それは、明らかに新たなトレンドを設定するものだ。また、ポルシェがエンジンをブランド化して戻ってくるのか、それともホンダが同じことをするのかも気になるね」
■ポルシェと戦うことができないのは残念
とは言え、ヴォルフは2026年からF1にレッドブル・ポルシェというコンストラクターが誕生する可能性がなくなったことに関しては残念に感じているようだ。
「メルセデスの代表として、我々がポルシェと戦えないのは残念に思う。ポルシェ-レッドブルとしての参入は素晴らしかっただろうし、素晴らしいブランドになっただろう」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「私が知るよしもない理由で、それはうまくいかなかった。だが、もしそれが実現していればF1にとっても、我々のスポーツの魅力にとっても、素晴らしいものになったはずだよ」