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評価が上がるストロールと下がるリカルド「対ベッテルでもスピードは悪くない」「リカルドは立ち直れなかった」と元F1ドライバーたち

2022年09月20日(火)21:46 pm

スイス出身の元F1ドライバーであるマルク・スレールは、アストンマーティンのランス・ストロールは過小評価されていると考えている。

現在23歳のカナダ出身のストロールだが、今年ですでに6年目のF1シーズンを迎えている。

ストロールの背後には世界的ファッションブランドを展開する大富豪の父親(ローレンス・ストロール)がついており、ストロールがF1ドライバーになれたのも金の力によるものだと言われてきていた。

しかも、ローレンス・ストロールは現在アストンマーティンのオーナーでもあり、たとえ成績がどうあれ、ランス・ストロールがシートを喪失することなどはないと考えられている。

■ストロールは本当はいいドライバーだとスレール

しかし、1980年代前半にアロウズやブラバムなどでF1を戦った経験を持つスレールは、ストロールは「みんなが思っているよりもずっといいドライバー」だと主張している。

「確かに、彼をフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルのようなスーパータレントと呼ぶのは難しいよ。しかし、彼はチームにとっては優れた副ドライバーなんだ」

「彼はそれほど悪くないし、彼はポイントを獲得することで何度もそれを証明している。現在の彼らのマシンがどれほど悪いかを考慮すればなおのことね。ベッテルに対するスピードという点でも彼は悪くないよ」

『motorsport-total.com』にそう語った70歳のスレールは、マクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルドを引き合いに出しながら次のように続けた。

「彼らの状況とマクラーレンを比較すればわかるよ。ストロールとベッテルの差は、リカルドとノリスの差よりも小さいんだ」

「マシンがもっとよかったら、ランスはコンスタントにポイントを獲得していただろうね」

■リカルドは立ち直ることができなかったとビルヌーブ

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、以前は同じカナダ出身ドライバーであるストロールを常に批判していた。しかし、現在はストロールの方がリカルドよりもいい仕事をしているというスレールの意見には同意しているようだ。

昨年のイタリアGPではマクラーレン移籍後初勝利をあげたものの、それ以外のレースでは自分よりも10歳年下のチームメートであるノリスに差をつけられてしまっている33歳のリカルドは、今季限りでマクラーレンのシートを失うことが確定している。

だが、2023年にリカルドを獲得しようと考えているチームは見当たらず、このままF1キャリアを終えてしまう可能性すらあると考えられている。

「なぜ、彼はそうなったんだ?」

「彼はルノーで2年ひどい年を過ごし、マクラーレンでさらにひどい年を2年過ごすことになった。もう4年間だ。彼のF1キャリアのほぼ半分は悪いものになってしまった」

そう語った51歳のビルヌーブは次のように付け加えた。

「今のマシンは彼のドライビングスタイルに合っていないように見える。レッドブルでは素晴らしかったが、その後何かが起こってしまったようだ。そして、彼がそこから立ち直ることはなかったよ」

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