レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、現在2022年のF1ドライバーズランキングのトップに立っているマックス・フェルスタッペンが、F1における1シーズンの最多勝利記録を更新する可能性もあると考えているようだ。
■F1年間最多勝利記録が射程に入ったフェルスタッペン
現時点における1シーズンの最多勝利記録は、2004年にミハエル・シューマッハ(当時フェラーリ)が記録した13勝だ。
その記録に言及しながら、マルコは『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語った。
「マックスは現在11勝だ。そしてまだ6レース残っている」
「13勝が記録だが、それを14勝まで伸ばせたらいいんだがね」
現在のフェルスタッペンの強さを考えれば、残り6レースで3勝をあげてシューマッハの記録を塗り替える可能性はかなり高いと考えていいかもしれない。
ちなみに、シューマッハが13勝という記録を作った2004年は年間18戦だった。今年は年間22戦であり、単純な比較はできないにしても、もしもフェルスタッペンの今季の勝利数が14勝に到達すれば、それはものすごい記録であることに間違いはない。
さらに、現在フェルスタッペンは第12戦フランスGPから先週末の第16戦イタリアGPまで5連勝を達成している。もしもこのままフェルスタッペンの勢いが止まらなければ、2013年にセバスチャン・ベッテル(当時レッドブル)が達成した9連勝という記録を更新する可能性すらあるかもしれない。
■まだフェラーリやメルセデスはあなどれないとクリスチャン・ホーナー
しかし、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2014年から昨年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスに代わって、今やレッドブルが最強F1チームの座を完全に確立したと考えるのはまだ早計だと思っているようだ。
「トトにそのくらいの痛みを与えてやれたらいいと思うよ。だが、それはとても無理だろうね」
メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフの名前をあげながらそう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「チームは今、非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮している。だがフェラーリは速いし、メルセデスは立ち直りつつあるよ」