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2年連続のF1タイトル獲得が見えてきたフェルスタッペン「チャンピオンになっても自分は何も変わっていない」

2022年09月06日(火)23:35 pm

2年連続でのF1ドライバーズタイトル獲得が濃厚となってきたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、そのことで自分が変わってきているようなことはないと主張した。

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2022年F1シーズンも残すところあと7戦となったが、フェルスタッペンは現時点で最大のライバルであるフェラーリのシャルル・ルクレールに109ポイントもの大差をつけており、今後よほどの不運がなければ2年連続でF1チャンピオンとなるのはほぼ確実な状況となってきている。

2016年からトップF1チームのひとつであるレッドブルのドライバーとして活躍し、先週末に行われたホームレースのオランダGPでF1通算30勝目を達成したフェルスタッペンは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだと言えるだろう。

さらに、オランダ出身のフェルスタッペンはまだ24歳ながら、すでに世界のアスリートの中でトップ15に入る年収を稼ぎ出している。

しかし、フェルスタッペンは、そのことで自分が思い上がっているようなことはないと主張している。

■F1レースをしていないときはリラックスして生活している

「僕は自分の仕事で忙しいし、それ以外ではただ自分の人生を生きているだけだよ」

ベルギーの通信社『Sporza(スポルザ)』にそう語ったフェルスタッペンは、次のように続けた。

「(F1は)自分の肌に合っていると感じているし、それ以外のところでは自分が誰なのかということはあまり考えないんだ」

「僕は、パフォーマンスを発揮するために集中する必要があることに集中しているし、それ以外についてはリラックスして生活しているよ」

■40歳までF1を続けるとは思わない

一方、フェルスタッペンは、現役最年長F1ドライバーとして今も活躍しているフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のように40代までF1を続けたいという夢は持っていないようだ。

「結局のところ、こんな感じでやれるのは10年から15年だろうし、その後は、やめるだろうね」

「僕はとても若いときに始めたから、40歳になっても自分がレースをしているとは思わないよ」

そう語ったフェルスタッペンは、笑いながら次のように付け加えた。

「その後は、みんなが僕を放っておいてくれるといいんだけどね」

■勝つためには代償も必要となる

しかし、フェルスタッペンは、もしも勝ちたいという気持ちが消えてしまったら、もっと早くやめてしまう可能性もあるとしている。

「もしもそれがなくなったら、僕にとってはレースへのモチベーションがなくなってしまうんだ」

「結局のところ、勝つことが最も重要なことだからね」

「最初にフィニッシュラインを横切ることが大事だし、そのためには多くの代償も必要なんだ」

その代償のひとつには、ドライバー同士の人間関係も含まれることになる。2021年に熾烈なタイトル争いを繰り広げた前F1王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)とはサーキットの外でも舌戦を繰り広げることになっていた。

「概して、僕は誰とでもうまくやれているよ。だけど、サーキットでみんなを打ち負かしたいと思うんだ。常にリスペクトは必要だけどね」とフェルスタッペンは付け加えている。

■F1チャンピオンになっても自分は何も変わっていない

フェルスタッペンはそうした厳しい戦いに勝利して2021年に初のF1タイトルを獲得している。だが、それによって自分が変わったとは思っていないようだ。

「特にないよ。最大の目標が達成されたことによって心の平安がもたらされたことを除けばね」

「僕はまだ勝利したいと思っている。だけど、もし勝てないとしても、物事を前向きにとらえることができるようにならなければならないんだ。突き詰めれば、なぜ負けたのかを分析する必要がある。それが一番大事なことだよ」

■父に厳しくされたおかげで大きな自信ができた

フェルスタッペンは先週末のオランダGPでは、元F1ドライバーであり、自分にとっての師でもある父親のヨスに敬意を表して、ヨスが現役時代に用いていたものに似せたヘルメットを使用していた。

「父と一緒によく旅をしていたんだけど、当時はかなり厳しくされたよ。そういうことができない人たちもいる。だけど、僕にはそれが必要だったんだ」

「それによって、今の僕には大きな自信ができた。でも、もっと良くなるはずだということも分かっているよ」

F1チャンピオンとして迎えた母国での凱旋レースにヨスに敬意を表したヘルメットで臨んだフェルスタッペンは、見事に昨年に続き母国レース2連覇を達成している。

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