F1第15戦オランダGP(ザントフォールト・サーキット)初日のフリー走行2回目開始前、マクラーレンがオスカー・ピアストリと複数年契約をして2023年からF1に参戦することを発表した。
8月にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がアストンマーティンへの電撃移籍を発表、その直後にアルピーヌはオスカー・ピアストリが2023年にドライブすると公式発表したが、ピアストリはその数時間後にSNSで「アルピーヌに乗らない」と異例の反論をしていた。この時からマクラーレンとの契約は公然の秘密となっていたが、アルピーヌが契約の正当性を主張したため、契約承認委員会(CRB)の決定待ちとなっていた。
そして法廷の裁定は「理事会が認めるべき唯一の契約はマクラーレン・レーシング・リミテッドとピアストリとの間の2022年7月4日付けの契約であるという満場一致の決定を下した。ピアストリは2023年と2024年シーズンにマクラーレン・レーシング・リミテッドでドライブする権利がある」と発表した。
この判決の直後、マクラーレンはベルギーGPフリー走行2回目の前に、2022年末にマクラーレンを去る条件で合意したダニエル・リカルドの代わりに、ピアストリが2023年から複数年契約でドライブすることを確認した。
■ピアストリ「名門チームでF1デビューできて嬉しい」
ピアストリは、公式リリースの中で次のようなコメントを発表した。
「マクラーレンのような名門チームでF1デビューできることを非常に嬉しく思っているし、僕に与えられたチャンスにとても感謝している」
「このチームは若い才能にチャンスを与えるという長い伝統があり、ランドと一緒にチームを上位に押し上げるために懸命に働くことを楽しみにしている。2023年のF1デビューに向けて準備し、パパイヤでF1キャリアをスタートさせることに集中しているよ」
■ザイドル代表「我々の野望に向けてまた一歩前進するための力になってくれる」
マクラーレン・チーム代表のアンドレアス・ザイドルは、次のようなコメントを発表した。
「2023年のF1シーズンに向けてオスカーをマクラーレンに迎えることができ、チーム一同、大変うれしく思っているよ」
「彼はこれまで素晴らしいレースキャリアを積んできており、ランドとともに我々の野望に向けてまた一歩前進するための力になってくれると確信している」
「オスカーができるだけ早くチームに溶け込み、これからのチャレンジに備えられるようにするつもりだ。2023年のエキサイティングなシーズンに向けて、一緒に準備することを楽しみにしているよ」
■ブラウンCEO「若くてエキサイティングなF1ラインナップは大きな可能性を秘めている」
「オスカーは、F1へのフィーダーシリーズから生まれた新進気鋭のタレントの一人であり、2023年に彼がチームに参加することをうれしく思っている」
「ルーキーイヤーにF3とF2を連続で勝ち取ったことは、彼のシングルシーターレースにおける才能を証明するものであり、本当に素晴らしいことだ」
「ランドとオスカーという若くてエキサイティングなF1ラインナップは、大きな可能性を秘めており、我々の将来の野望を達成するために有利な立場にある。オスカーがマクラーレンファミリーの一員となり、F1チームとともに成長していくことを楽しみにしているよ」