マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、F1カレンダーに“スプリント”が行われるグランプリを増やすことには反対であることを認めた。
■2023年には6レースでスプリント実施を計画するF1
F1は2021年に3レースでスプリント予選という新フォーマットを試験導入したが、基本的には好評を得たとの判断により、本当は2022年にはスプリント実施グランプリを6つに増やすことを計画していた。だが、予算問題などでF1チーム側と折り合いがつかず、今年もスプリントの実施は3つのグランプリにとどめられている。
しかし、伝えられるところによれば、F1最高責任者のステファノ・ドメニカリは、2023年にはスプリント実施グランプリを6つに拡大する方向で調整を進めているようだ。
■スプリントは好きではないとフェルスタッペン
だが、現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、F1がこれ以上スプリントを増やすことに反対のようだ。
「僕は、スプリントは好きじゃないんだ」
『motorsport-magazine.com』にそう語った24歳のオランダ出身ドライバーは次のように続けた。
「日曜日の感動は特別なものでなければならないし、レースをするのはその日だけであるべきだよ。僕はそうやって育ってきたよ」
伝えられるところによれば、世界最高峰二輪選手権であるMotoGPは、2023年シーズンには全戦でスプリントレース形式を導入する予定となっているようだ。そして、中にはそのことに不満を抱えているライダーたちもいるという。
■フェルスタッペンがスプリントを嫌う理由は?
「僕もそれは好きじゃないよ」
そう語ったフェルスタッペンは、その理由を次のように説明している。
「これまで行ってきたスプリントは、結果をあまり変えてはいないよ」
「誰もが同じタイヤでスタートし、スタート時と同じポジションでスプリントを終えるんだ。アクシデントに見舞われて、多くのポイントを獲得できる決勝レースを後方からスタートしなければならなくなるのが怖いからね」
「誰もがスプリントはスムーズに走らせたいと考えている。そして、僕はそれが大事なことだとは思わないよ」
■2022年のスプリント開催はあと1回
ちなみに、今年はすでに2つのスプリント実施グランプリ(第4戦エミリア・ロマーニャGP、第11戦オーストリアGP)が終わっており、残るは第21戦ブラジルGP(11月13日決勝)だけとなっている。