レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、レッドブルとポルシェの間で行われている2026年以降のワークス契約に関する交渉が行き詰まっているとの報道を実質的に認めた。
■ポルシェとの交渉停滞を認めたレッドブル
8月26日(金)には同じフォルクスワーゲン傘下にあるアウディが2026年にF1参入することをベルギーで正式に発表している。その際、アウディ会長のマルクス・ドゥスマンは、ポルシェも同様にF1活動を開始するのは確実だと示唆していた。
しかし、オーストリア出身のマルコは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「彼(の発言)は時期尚早だよ」
「交渉はまだ終わっていないんだ」
「しかし、F1はこんなふうに活況を呈しているし、それ(F1参入)は誇りあるすべての自動車メーカーにとって論理的なステップだよ」
■正式参戦表明期限が迫るポルシェ
伝えられるところによれば、2026年から新たにエンジンサプライヤーとしてF1参戦する場合には10月15日(土)までに正式に参入表明をしなければならず、ポルシェにとってその期限が刻一刻と近づいている状況だ。
こうした状況について質問されたレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ジョークを交えながら次のように語った。
「今は夜中の12時を10分回ったところだし、シンデレラはもう帰ってしまったよ」
「つまり、余裕はない。しかし、それがF1だし、それがチーム内で起きている創造性や活動の一部なんだ」
そう語ったホーナーだが、アウディに加えてポルシェも2026年からF1活動を開始することになるだろうと示唆するように次のように付け加えている。
「2026年に、もっと多くのパワーユニットメーカーがグリッドに並ぶのを見るのはワクワクするだろうね」。