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【フェラーリ】2022年のタイトル獲得を事実上断念「レッドブルの方が速い」とチーム代表

2022年08月29日(月)22:24 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマティア・ビノットが、2022年のF1タイトルを獲得できるチャンスがほぼなくなったことを認めるコメントを行った。

●【F1世界選手権ポイントランキング】フェラーリとレッドブルのポイント差も要チェック!

■フェルスタッペンが圧倒的な強さを見せたベルギーGP

2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に80ポイントもの大差をつけられてシーズン前半を終えたシャルル・ルクレール(フェラーリ)とビノットは、今季のタイトルをとるためには今シーズン後半の残り9レースすべてで勝利を狙っていく必要があるとしていた。

だが、先週末に行われた第14戦ベルギーGPではフェルスタッペンが圧倒的な強さを見せ、エンジン交換によるペナルティで14番グリッドからスタートして見事に優勝してのけた。フェルスタッペンはこれで今季9勝目を達成。レッドブルとしてもここまでの14レースで10勝をあげたことになる。

一方のルクレールも同様にグリッドペナルティを受けて15番グリッドからスタートしたものの、こちらはレース終盤にまたもやミスを犯したこともあって6位に終わり、ランキング2番手の座をこのレースを2位で終えたセルジオ・ペレス(レッドブル)に奪われるとともに、フェルスタッペンとのポイント差はなんと98ポイントにまで広がってしまった。

■あと2勝か3勝すれば安心できるとレッドブル首脳

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、24歳のオランダ人ドライバーであるフェルスタッペンが2年連続のドライバーズタイトルを獲得するのはほぼ確実だと考えているようだ。

「我々はあと2勝か3勝したいと思うし、そうすればもう安全だろう」

母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語った79歳のマルコは次のように付け加えた。

「我々の現在の目標もはっきりしている。我々はこの選手権を1位と2位で終えたいと思っているし、それは我々の歴史において初めてのことになる」

■レッドブルの速さにお手上げのフェラーリ

一方、2019年シーズンからチーム代表としてフェラーリを率いているビノットは、ここへきてレッドブルとフェラーリの2022年型F1マシンの性能差が大きく開いてしまったのは確かだと認めている。

「我々とレッドブルの実際の性能差は、全く違うタイプのサーキットだったハンガリーではそれほど大きくはなかったものの、すでに顕著だった」

そう語ったビノットは、次のように続けた。

「私にとって最も気がかりなことは、彼らが我々よりもダウンフォースを使っていなかったにもかかわらず、ダウンフォースが必要な中盤のセクターで速いタイムを出していたことだ」

「レッドブルのマシンの方が速いということだよ」

■フェラーリが逆転するにはフェルスタッペンの不運が必要

ビノットはさらに、フェラーリが今後はもう2023年型F1マシン開発の方へシフトしていく可能性も示唆している。

「今年我々の弱点について学んだことはすべて来年のマシンにも役立つだろう」

そう語ったビノットは、フェルスタッペンが何レースかリタイアするようなことでも起こらない限り、自分たちがタイトルを手にすることはできないだろうと次のように付け加えた。

「今年のドライバーズ選手権を見れば、その差は非常に大きい。あとはフェルスタッペン次第だし、彼がレースを完走できないことがあるかどうかだよ」。

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