アルピーヌが、残り9戦となった2022年F1シーズンのどこかで、オーストラリア出身ドライバーのオスカー・ピアストリを金曜フリー走行1回目に起用する方針であることを認めた。
■今季限りでのアルピーヌ離脱が確実なピアストリ
アルピーヌでは2023年にアストンマーティンへ移籍することを決めたフェルナンド・アロンソの後任として21歳のピアストリを起用することを発表。だが、ピアストリ自身がこれを否定するという前代未聞の事件が起こってしまった。
これまでの報道によれば、2021年のF2チャンピオンであるピアストリはマクラーレンと2023年の契約を結んだものと考えられており、いずれにしてもアルピーヌとは2022年限りで決別することが確実な状況だ。
伝えられるところによれば、アルピーヌはピアストリに対して損害賠償を求める可能性も示唆しているようだ。
■ピアストリとの契約は守るとアルピーヌ
しかし、アルピーヌのスポーティングディレクターを務めるアラン・パーメインは夏休み前にハンガリーGPが開催されたブダペストにおいて、今週末にスパ・フランコルシャンで開催される第14戦ベルギーGP(28日決勝)か、モンツァで行われる第16戦イタリアGP(9月11日決勝)のいずれかの金曜フリー走行1回目にピアストリを起用することになるだろうと示唆していた。
そして、アルピーヌの広報担当者もフランスのモータースポーツ専門誌『Auto Hebdo(オト・エブド)』に対し、アルピーヌはピアストリと交わした「すべての約束を守るつもりだ」と語っている。
実際のところ、アルピーヌとピアストリが交わしている現在の契約は2022年シーズンが終わるまでは有効であり、その中には金曜フリー走行への出走も含まれているものと考えられている。