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レッドブル首脳がペレスを批判「フェルスタッペンからあまりにも離れ過ぎている」

2022年08月02日(火)18:15 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、このところ期待されたパフォーマンスを発揮できていないセルジオ・ペレスに苦言を呈した。

今季のF1第7戦モナコGPでは優勝を飾り、2024年まで2年間の契約延長を手にしたメキシコ出身ドライバーのペレスだが、その後はもうひとつ調子に乗りきれないレースが増えているように見える。34歳のペレスは、第10戦イギリスGPを終えた時点ではそれまでに6回表彰台に上っていたものの、以後の3レースは全て表彰台を逃している。

■「ペレスは眠っていた」とヘルムート・マルコ

マルコは第13戦ハンガリーGPの舞台となった先週末のブダペストで、今のペレスはマックス・フェルスタッペンとの差が開き過ぎていると次のように語った。

「現時点での彼は、マックスからあまりにも離れ過ぎているよ」

実際のところ、ポール・リカール・サーキットで行われた第12戦フランスGP決勝後にも、マルコはセーフティカー終了時にジョージ・ラッセル(メルセデス)に順位を奪われて表彰台を逃したペレスを強く批判していた。

「チェコ(ペレス)が眠っていたのは非常に残念だ」

母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語ったマルコは次のように続けていた。

「確実だった3位がそこで失われてしまった」

「たぶん、彼は昨夜テキーラを飲み過ぎたんだろう」

■最初のフリー走行からパフォーマンスが求められるペレス

先週末のハンガリーGPでは、フェルスタッペンが予選Q3でマシントラブルに見舞われてしまい、日曜日の決勝を10番グリッドからスタートすることになった。一方、ペレスはQ2を11番手で敗退してしまっていた。

同じように中団からのスタートとなったものの、マルコの目にはその違いは非常に大きいものとして映っていたようだ。

「全てのプラクティスセッションでも難しい状況にあった。だから、話し合う必要があるね」

「夏休みはまだ始まっていない。だが、ペレスはすでに休暇に入っているように見える。彼と話をする必要があるし、彼はマックスのセットアップを使い続けるべきだ」

『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語った79歳のマルコは、ペレスには今後、最初のプラクティス走行からもっと調子を上げていく必要があると指摘し、次のように続けた。

「そこですでに1秒遅れていたら、もう追いつくことはできないよ。昨年もいくつかのレースでそういう状況だった」

「昨年はそれを克服できたんだ。だから、今は同じような冷静さを少し取り戻さければならない」

■FIAのレース運営にも「受け入れられない」不手際

しかしマルコは、ハンガリーではF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のレーススチュワードが予選Q2でペレスにトラックリミット違反があったとしていったんそのラップタイムを抹消したものの、その後それは誤りだったとしてタイムを復活させるといったチグハグなレース運営が行われたのも事実であり、そういった意味ではペレスに不運があったのも確かだと考えているようだ。

「こういう茶番はやめなくてはならないよ。効率的なコントロールが行われているのか、そうではないかだ」

そう語ったマルコは次のように付け加えている。

「オーストリアとフランスでもこういう茶番があったし、それは受け入れられないよ」。

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