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全F1チームがアストンマーティンの新リアウイングに注目「今回はこちらがコピーするかも」とレッドブル首脳

2022年08月02日(火)18:13 pm

F1チームたちは、先週末にブダペストで開催された第13戦ハンガリーGPにアストンマーティンが持ち込んだリアウイングにかなりショックを受けたようだ。

ハンガロリンクに姿を見せた先週末のアストンマーティンF1マシンには、リアウイングのエンドプレートにまるで“肘掛け”のような独特な形状の処理が施されていた。

F1評論家たちは、その新リアウイングは、昨年までのものと同じ程度の大きなダウンフォースを発生するものとなっているようだと考えている。

■レッドブルもアストンマーティンをコピーする可能性を示唆

どこかのチームが新しい革新的なパーツを持ち込み、それがパフォーマンス向上に役立つと考えられるものであれば、ほかのチームもそれをコピーしようとするのがF1では普通のことだ。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーもその可能性を否定していない。

「レギュレーションに準拠しているかどうか、それが最大のポイントだと思う」

そう語ったホーナーは、アストンマーティンがレッドブルのサイドポッド形状を模倣したことに言及しつつ、微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「それは別の道を開くことになるし、興味深いね。そして、今回ばかりは逆にアストンマーティンから何かをコピーすることになるかもしれないよ」

■FIAの承認は得ているとアストンマーティン

アストンマーティンが今回リアウイングに施した手法は技術的には合法であるように見えるものの、F1マシン同士の追従性を高めることを目的とした2022年のレギュレーションの意図には反しているのではないかと考えている者もいるようだ。

しかし、アストンマーティンのチーム代表を務めるマイク・クラックは、今回のリアウイングはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の承認を受けており、問題はないと次のように主張している。

「我々は、これが受け入れられるものであるかどうかを確認するために、開発の過程でずっとFIAと連絡を取り合っていたんだ」

■強い関心を示すライバルチームたち

こうした中、マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、「来週」そのアストンマーティンのリアウイングに関する検討するとブダペストで語った。

さらに、アルピーヌのスポーティングディレクターを務めるアラン・パーメインも、「9チーム」がコンピューターによる気流解析シミュレーション手法であるCFD(Computational Fluid Dynamics)を用いてアストンマーティンのリアウイングの分析を行うことになるのは確かだと考えている。

「もし、それがより速いものであれば、さらに9つのチームがそれを採用することになると想像しているよ」

そう語ったパーメインは、仮にその手法がレギュレーションの意図に沿わないものであったとしても、だからといってただ指をくわえたままでいるF1チームはひとつもないだろうと次のように付け加えた。

「レギュレーションの意図については理解できるが、我々はただ速く走りたいし、信頼性も欲しいんだ。だから、それはFIAとF1が解決すべきことだよ」

フェラーリのレーシングディレクターを務めるローラン・メキーも次のように語っている。

「もし、FIAがそれは合法だと言うなら、誰もがそれを試してみるよ」

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