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【FP3レポート:F1ハンガリーGP】雨セッションでウィリアムズが1ー3!ベッテルがスピンで赤旗、角田裕毅17番手

2022年07月30日(土)21:42 pm

夏休み前の最後のグランプリとなるF1第13戦ハンガリーGP(ハンガロリンク)が2日目を迎え、フリー走行3回目が行われた。

●【2022F1第13戦ハンガリーGP】フリー走行3回目のタイム差、周回数

■雨でも速さを見せたフェラーリ、アロンソがインターミディエイトで賭け

天候は予想されたように雨。序盤はフルウェット(青)タイヤで走行を開始し、路面コンディションが変わっていく難しいセッションとなった。

金曜日はフェラーリが速さを見せていたが、ウェット路面でもフェラーリ勢が速さを見せながらセッションは進んでいった。

多くのドライバーがフルウェットタイヤで走り始める中、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だけがインターミディエイト(緑)で走行を開始し、3番手に飛び込んできた。難しいコンディションだったが、ドライビングの巧いアロンソだからこそできたことだろう。

アロンソのタイムを見た他チームは、雨雲レーダーで雨脚の強さを確認しながらインターミディエイトに履き替えるタイミングを見計らっているが、どのチームもこの後の予選、明日のレースに影響は出したくない。また、予算制限のある今季は無用なクラッシュは避けたいため、タイヤを切り替えるタイミングは難しいところだ。

■ハミルトンとレッドブルF1勢は様子見

開始30分を経過したところで雨脚が弱まってくると、ようやくルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースイン。この時点で走行していないのは、レッドブルF1の2台だけとなった。

その直後、トップを独占していたフェラーリ勢の間には今季限りでの引退を発表したばかりのセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が割って入ってきた。

残り27分頃、ウィリアムズからニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)に「これ以上雨は降らないよ」と無線が入る。レーダーでも雨雲が切れている。

ハミルトンは路面チェック走行をして3周でピットイン、この時点で17番手タイムだ。

■ガスリー、ルクレール、ラッセルなど多くのドライバーがスピン

残り25分過ぎ、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がターン7で加速をしていくところで単独スピン。低速のシケイン出口だったこともあり、運良くコース上でのスピンに留まりマシンダメージは避けられた。攻めすぎるとリアのコントロールを失ってしまう難しいコンディションだ。

そんなコンディションでも、アロンソが再びインターミディエイトタイヤを履いてコースイン。この頃から他チームも続々とインターミディエイトを試すが、多くのドライバーが「全然グリップがない」と状況を伝える。コース上がいかに難しいコンディションで、思ったようにタイヤに熱が入らないかがよく分かる。

残り18分、ようやくマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がコースイン。インターミディエイトタイヤを履いている。

残り15分、ターン3を抜けて加速するところでシャルル・ルクレール(フェラーリ)がコース上で一回転。場所によっては水が多く残っているため、攻めるにも注意が必要だ。

残り13分、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン12で止まりきれずにコースアウトするがタイヤバリアの前で減速できた。メルセデスはそのラッセルに「イエロー、イエロー」と伝えるが、ラッセルは「それ僕だよ。伝えてくれてありがとう」と冷静に返答。

■ベッテルがスピンで赤旗

残り10分過ぎ、高速のターン10手前で加速をしようとスロットルを踏み込んだセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がコントロールを失いスピン、バリアに接触してマシンを止めた。ミスをしたベッテルは「アーーー!」と声を上げ悔しそう表情だ。

マシン撤去のため赤旗が出されたが、フリー走行はセッションタイムが止まることはないため、時間が過ぎていく。

■最後はウィリアムズが1ー3で締める

残り4分でセッション再開。インターミディエイトを履いたドライバーたちが続々とコースインしていく。コース上空には太陽も出てきた。この時点でのトップはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だが、アロンソだけがインターミディエイトで出したタイムだ。

ラストアタックでコンディションは急速に変化していく中、最後に最速タイムを出したのはなんとウィリアムズだった。雨用のセットアップが当たったようだ。

1時間のフリー走行3回目は、終わってみればトップタイムはニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)だった。

それほど周回数を重ねなかったレッドブルF1勢は、マックス・フェルスタッペンが4番手、セルジオ・ペレスは20番手だった。

レッドブルF1と同じくHRC(ホンダ・レーシング)のサポートを得ているアルファタウリF1は、角田裕毅が17番手、ピエール・ガスリーは19番手だった。

昨日41歳の誕生日を迎えた最年長のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は6番手。

木曜日に引退を発表したばかりの35歳のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は9番手だった。

この後の予選はどんなコンディションとなるのか。注目の予選は日本時間23時から始まるが、難しい路面コンディションになればなるほど荒れた結果が予想される。

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