ハンガリーGPで公開されたアップデートした最新マシンは「白いフェラーリ」と表現するのがふさわしいとの指摘を受け、ギュンター・シュタイナー代表が「速いマシンを真似て何か問題あるかい?」と主張した。
■速いフェラーリを真似るのは当然だろ?1+1=2だ
今週末のブダペストでハースの待望のアップデートをドライブするのはケビン・マグヌッセンの1台のみとなったが、その新マシンはエンジンサプライヤーであるフェラーリの2022年型モデルと外観が酷似している。
シュタイナー代表は、ハースがフェラーリのエアロダイナミック・コンセプトからインスピレーションを受けたことを率直に認めている。
「かなりというか、イエスだね。何か問題あるかい?」と彼は『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラーデ)』紙に語っている。
コピーだと非難されることを想定しているかと尋ねられたシュタイナーは、こう言い返した。
「私は速いことを期待しているよ」
「誰かに“コピーしました”と言われたら、“なぜウィリアムズをコピーするんだ?”と言いたい。失礼なことを言うつもりはないが、まったくコンセプトが違うし、彼らのほうが遅いからね」
「だから、コピーするならベストなものをコピーするんだ、今はフェラーリとレッドブルがそうだ」とシュタイナーは主張した。
「フェラーリとは同じエンジン、同じギアボックス、同じサスペンションを搭載している。彼らがレースに勝つのだから、なぜ他を真似るんだ?1+1=2だろ」。
■待望のアップデートは1台のみ。その理由は?
今週末のハンガリーGPでミック・シューマッハが旧仕様のマシンをドライブすることになったのは、相次ぐクラッシュでチームのスペアパーツが枯渇しているためだ。
しかしシュタイナーは、新旧のスペックを並べて比較することは有益だと主張する。
「クルマがやるべきことをやっているということを、データで確認できればいいんだ」
「新旧のクルマを並べることができる。データから正しい選択だったことがわかれば、あとは正しいセットアップを見つけるだけだ」
「それが次のステップだ。ダウンフォースを最高の形で使わなければならないからね」。