F1ワールドチャンピオン4冠のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、2022年シーズンを最後にF1からの引退を発表した。
ベッテルはレッドブルに在籍中、F1ドライバーズワールドチャンピオンシップを4回獲得し、F1通算53勝を記録。これはルイス・ハミルトンの103勝、ミハエル・シューマッハの91勝に次いで歴代3位の偉大な記録だ。
セバスチャン・ベッテルは決断した引退について次のように述べた。
「この15年間、F1で多くの素晴らしい人たちと仕事をする機会に恵まれた。数え上げればきりがないほどだよ」
「この2年間、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームのドライバーを務めてきた。僕たちの結果は期待したほどではなかったけれど、チームが今後何年にもわたって最高レベルのレースをするために必要なものがすべて揃ってきていることは非常にはっきりしている」
「このような素晴らしい仲間と一緒に仕事ができて本当に楽しいよ。ローレンス、ランス、マーティン、マイク、シニアマネージャー、エンジニア、メカニック、その他チームの全員が、野心的で、有能で、専門的で、献身的で、フレンドリーだ。みんながうまくいくことを願っているよ」
「昨年、今年と続けてきたことが、将来、勝つためのチーム作りに役立てばと思うし、そのために今から年末にかけて全力で取り組み、最後の10戦はいつも通りベストを尽くしたいと思う」
「この引退の決断は僕にとって難しいもので、多くの時間を費やして考えてきた。年末には、次に何に注力するか、もう少し時間をかけて考えたい。僕にとってハッキリしているのは、父親として、もっと家族と一緒にいたいという気持ちが強くなったんだ」
「だけど、今日は別れを告げるためのものではないんだ。むしろ、すべての人、特にF1が存在し続けるために欠かせない熱い声援を送ってくれているファンのみんなにありがとうと伝えたいんだ」。
■開設したばかりの公式インスタグラムで引退をファンに伝えるセバスチャン・ベッテル
この日、セバスチャン・ベッテルは公式インスタグラムを開設。これまでSNSは「やらない」と言っていたが、自らの言葉でファンに引退を伝えた。英語とドイツ語のメッセージを連続投稿している。
■アストンマーティンの公式YouTubeで引退を伝えるセバスチャン・ベッテル