F1フランスGPのフリー走行でフェラーリが先行しているように見えたとしても、ポール・リカールでの戦いは「またコンマ数秒の差になる」とフェラーリF1のマティア・ビノット代表は考えている。
■フェラーリが速いのではない、我々が遅すぎた
チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2週間前のF1オーストリアGPでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に敗れたが、レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、その傾向について心配していないという。
「フェラーリが勝ったのは、彼らが速かったからではなく、我々が遅すぎたからだ」とマルコは『Osterreich(オスターライヒ)』紙に語った。
「我々は今、再び競争力を得るためにできる限りのことをしている」
■フェラーリはコーナーが速く、レッドブルはストレートが速い
しかし、金曜日のポールリカールではフェラーリのほうが明らかに速かったが、ビノットは最終的には「またコンマ数秒の差になる」と考えている。
「我々はラップタイムでそれほど優れていないし、レッドブルは長い目で見ればそれほど安定しているわけでもない」
フェラーリはコーナーリングが得意で、レッドブルはストレートラインが速いと認めながら、「レッドブルがダウンフォースをつけて、我々がダウンフォースを減らすかもしれないね」と語った。
■レースは僅差と予想
レッドブルのマルコは、今週末も僅差のレース展開になると予想している。
「(カルロス)サインツがエンジン交換のペナルティを受けたら、我々は2番手になるだろうね」と予選を前にして語った。
「そうなれば、我々のタイヤの摩耗の良さが報われるかもしれない。 満タン状態で我々のアンダーステアもなくなったんだ」
■タイトル防衛はまだ安心できず
現ワールドチャンピオンのフェルスタッペンはルクレールに38ポイントの差をつけているが、マルコはレッドブルのタイトル防衛について安心はしていないようだ。
「22戦中11戦しか消化していないんだ」
「フェラーリとは対等な立場にあり、勝利はその日の調子と正しい戦術的・技術的判断で決まる。まだ多くのことが起きているよ」