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【フェラーリ】ルクレールにグリッドペナルティの危機!F1エンジンパワーアップの代償を今支払っているとチーム代表

2022年06月13日(月)21:54 pm

フェラーリは2022年F1シーズン序盤に持っていたアドバンテージを完全に失ってしまったように見える。

■エンジントラブルでフェルスタッペンに大差をつけられたルクレール

フェラーリのシャルル・ルクレールは、今季のF1第3戦オーストラリアGPが終わった時点では2021年のF1チャンピオンであり、今季のタイトル争いの本命だと見なされていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に46ポイントもの大差をつけていた。

ところが、レッドブルとフェルスタッペンが調子を上げてくる中、第6戦スペインGPでルクレールがマシントラブルによるリタイアを喫したことからここでフェルスタッペンがランキングトップに立つと、先週末にバクー市街地サーキットで行われた第8戦アゼルバイジャンGPでもルクレールがマシントラブルでリタイアに終わったことから、フェルスタッペンとルクレールの差は一気に34ポイントに開いてしまった。

アゼルバイジャンではルクレールだけでなく、ケビン・マグヌッセン(ハース)や周冠宇(アルファロメオ)が搭載するフェラーリエンジンにもトラブルが発生したと伝えられており、フェラーリのチーム代表を務めるマティア・ビノットは自分たちだけでなく、カスタマーチームのトラブルについて調査を行うことになるとしている。

■一気に優位にたったレッドブル

ともあれ、アゼルバイジャンGPで今季5勝目をあげたフェルスタッペンはここまでに150ポイントを獲得。そして2位でフィニッシュしたチームメートのセルジオ・ペレスがルクレールを逆転してフェルスタッペンと21ポイント差のランキング2番手に浮上している。

さらに、コンストラクターズランキングではレッドブルが279ポイント、フェラーリが199ポイントと、80ポイントもの差がついてしまっている。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、シーズン序盤に2レースで技術的トラブルによるリタイアを喫していたフェルスタッペンに言及しながら次のように語った。

「フェラーリは2つの技術的な失敗を経験した。我々もそうだったから、そこで同じになったんだ」

「でも、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がそうだが、一貫性を保てば何が可能なのかもわかる。彼は速くはないが、それ以上に一貫性がある。だから、ポイントではそれほど離れていないよ」

■ルクレールにはカナダでグリッドペナルティか?

ここまでに99ポイントを稼ぎ、ドライバーズランキングではルクレールに次ぐ4番手に位置しているラッセルに言及しながらそう語ったマルコは、母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように続けた。

「我々はフェアな戦いを望んでいるんだ。ルクレールはすでに3基目のエンジンを搭載しているがね。フェラーリにとっては、これから受けることになるグリッドペナルティを考えると、このような事態はあまり好ましいことではないね。シーズンはまだ始まったばかりだからね」

マルコが指摘したように、フェラーリではアゼルバイジャンでルクレールのマシンに3基目となるエンジンコンポーネント(ターボ)を投入している。そして、アゼルバイジャンで起きたルクレールのエンジントラブルはそのターボに関係するものだと考えられており、今週末に行われる第9戦カナダGP(19日決勝)でルクレールが年間許容台数を超える4基目のエンジンコンポーネントを投入する可能性が高いと考えられている。

もちろん、そうなればルクレールは一定のグリッド降格ペナルティを受けることになってしまう。

こうした中、フェラーリを率いるビノットも次のように語り、その可能性が高いことを示唆している。

「我々は冬の間にエンジンの性能を大きく向上させたが、どうやら今その代償を払っているようだ」。

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