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F1モナコGPが存続することは「歴史が物語っている」とアルベール2世

2022年05月26日(木)4:00 am

モナコ公国のアルベール2世は、F1における伝統レースであるモナコGPが2023年以降も存続することに自信を持っているようだ。

●【2022F1第7戦モナコGP】開催スケジュール・結果

■存続の危機に瀕しているF1モナコGP

アメリカのリバティ・メディアがオーナーとなって以来、F1はアメリカや中東などへ積極的な展開を行っており、これまではヨーロッパが中心となっていたレースカレンダーに大きな変化が起こりつつある。

こうした中、今年で現在の開催契約が切れるモナコGPが2023年のF1カレンダーから消える可能性が高まってきていると報じられている。

実際のところ、コース上での追い抜きが非常に難しいモナコでは、レースの面白さという点ではほかのサーキットに及ばないという見方もある。さらに、伝えられるところによれば、世界3大自動車レースのひとつでもある伝統レースであるがゆえに、その開催権料はほかのサーキットに比べれば破格の条件になっているようだ。

■モナコGPにも進化が必要だとレッドブルのボス

最近、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、モナコがこのままの形でカレンダーに残るのは難しいだろうと示唆し、次のように語っていた。

「もしモナコが新たにカレンダーに加わりたいと思っているサーキットだとして、彼らが『すべてのサーキットの中で最も低い開催料で、ここへ来てもオーバーテイクはできないよ』と言ったとしたら、カレンダーに加えられることは絶対にないだろうね」

「モナコには伝統があり、歴史があるからこそ、我々はモナコを受け入れている。それだけだ」

「私は進化していかなくてはならないと思っている。もし立ち止まっていたら、それは後退しているということだ。そして、それはスポーツのすべての側面に当てはまることだと思うよ」

今週末にはそのモナコGPが開催されることになるわけだが、ひょっとしたら日曜日(29日)に行われるレースがモンテカルロ市街地サーキットでの最後のF1となる可能性もありそうだ。

■モナコGP存続に自信を示すアルベール2世

だが、フランスの『L’Equipe(レキップ)』によれば、現在モナコとF1は「3年もしくは5年の延長に向けて交渉を行っている」ところだという。

64歳のアルベール2世はその記事の中で次のように語り、モナコGP存続への自信をうかがわせている。

「我々の歴史がそれを物語っているよ」

ところで、モナコGPは昨年まで通常の金曜日ではなく木曜日にフリー走行1と2が行われるという変則的なスケジュールとなっていた。それもモナコにおける伝統のひとつだったわけだが、今年はほかのグランプリ同様金曜日に2回のフリー走行、土曜日に1回のフリー走行と予選、そして日曜日に決勝が行われるというフォーマットに変わっている。

ひょっとしたら今年が最後になるかもしれないと噂されている2022年のF1モナコGPは、日本時間29日(日)22時に決勝がスタートする。

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