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初開催のF1マイアミGP、予想をはるかに超える“赤字”に。ドライバーはフラフラ状態

2022年05月12日(木)20:47 pm

先週末に今季のF1第5戦として初開催されたマイアミGPの地元主催責任者であるトム・ガーフィンケルが、活気に満ちあふれていたレースが実は赤字であったことを認めた。

■収入以上にコストがかさんだマイアミGP

NFLのマイアミ・ドルフィンズとハードロック・スタジアムのボスでもあるガーフィンケルは、『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に対し、損失は予想以上に大きかったと語り、次のように続けた。

「6か月前に聞かれたら、収入が上がっていたことを思えば、このイベントで儲けることができると予想していただろう」

「しかし、経費を考えると、今年は儲けることはできないよ」

■大金を投じたことに後悔はないとマイアミGPのボス

予想以上の赤字となったことは痛手だと認めたガーフィンケルだが、ハードロック・スタジアムの敷地内に新しいストリートコースを設けるために大金を費やしたことを後悔はしていないと主張している。

「我々にとっては、素晴らしいイベントを提供することが非常に重要だったんだ」

「コストは我々の予想を大きく超えたよ。しかし、それはF1というブランドと、私たちが作り上げたいタイプのイベントを発展させるために、できることはすべてやったからだ」

■将来的には10万人収容のイベントに

実際のところ、マイアミ・インターナショナル・オートドローム内にはかなりの予算を投じて「港」をイメージする建造物なども設けられており、これらについては批判的な声も少なくなかった。このガーフィンケルのコメントはそうした取り組みを正当化する意味も含まれているのかもしれない。

ともあれ、マイアミGPのチケットは発売後3日間で完売するという人気を示していたのは事実だ。これで自信を得たガーフィンケルは、将来的にはサーキットの最大収容人数を今年の87,500人から、可能であれば少なくとも10万人にまで拡大することを視野に入れているようだ。

■今年から学んで改善できることがたくさんある

一方、ドライバーの中には、マイアミ・インターナショナル・オートドロームのレイアウトに対して不満を抱えた者がいたのも確かだ。特に、路面の舗装品質に関してはランド・ノリス(マクラーレン)が「くず」だと批判したことが報じられているが、複数のドライバーがレース後には二日酔いのようなフラフラ状態となっていたという。

「ここから学び、もっと良くできることがたくさんある」

そう認めたガーフィンケルは次のように付け加えた。

「しかし、とてもうまくいったこともあるんだ。チームたち、ドライバーたち、F1、そしてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)からのフィードバックはとても前向きなものだったよ」

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