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【F1マイアミGPレポート】王者フェルスタッペンがルクレールをコース上で抜いてタフなレースを制す!角田は厳しい展開

2022年05月09日(月)8:11 am

F1初開催となるF1第5戦マイアミGP決勝レース(57周)が行われ、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝、2位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。レッドブルF1のセルジオ・ペレスは4位だった。

●【2022F1第5戦マイアミGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数

レッドブルと同じくHRC(ホンダ・レーシング)のサポートを得ているアルファタウリF1は、角田裕毅が13位、ピエール・ガスリーはリタイアだった。

■レースレポート

スタート直後のターン1で、レコードラインの3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がカルロス・サインツ(フェラーリ)をアウト側からオーバーテイクし、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を追い掛ける展開になった。

7周目、ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)が順位を落とし、ピットからリタイアを告げられガレージに戻った。チームはテクニカルトラブルと発表した。

■フェルスタッペン逆転!

9周目のターン1、フェルスタッペンがイン側からルクレールをオーバーテイク!金曜日はほとんど走ることができずぶっつけ本番状態のフェルスタッペンがトップに立ち、形勢逆転となった。

ルクレールは必死に食らいつくが、じわじわとその差は拡がっていく。フェルスタッペンとしては1秒以上の差をつけてDRS圏内に入れさせたくなく、プッシュする。

■角田裕毅、苦しいレース展開

12周目、9番手スタートの角田裕毅(アルファタウリ)は、スタートからペースが落ちて順位を落としており、グリップの足りないミディアムを諦め、早々にハードタイヤに交換した。長く苦しいレース展開になりそうだ。

2番手ルクレールがタイヤに苦しむ中、トップのフェルスタッペンは「タイヤは大丈夫だよ」と2秒以上の差をつけて逃げる。この状況にフェラーリは「プランDで行こう」とルクレールに伝えた。難しいレース展開になっているが、何かの戦略で逆転を狙っているようだ。

17周目、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がクリーンなサイド・バイ・サイドのバトルを魅せ、ベッテルが前に出た。

■ペレス、パワー失う

20周目、セルジオ・ペレス(レッドブル)が「パワーを失っている」と無線で訴える。チームは「大丈夫だ」と言うものの、「どうしてこれで大丈夫って言えるんだ?」と反論。前を走る3番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)のDRS範囲から外れて、周回ごとにタイム差は拡がっていった。

ペレスのストレートの速さは明らかに落ちていたが、その後パワーは戻ったようだ。

■上位勢がピットイン

25周目、「ドライブするのがすごく難しい」と訴えていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットインして、ミディアムからハードタイヤに交換。4位でコース復帰する。

27周目、レースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がここでピットイン。ミディアムからハードタイヤに交換。

28周目、カルロス・サインツ(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)が同時ピットイン。ペレスの3.1秒に対してサインツは5.4秒かかってしまった。

レッドブルとフェラーリのピットインが終わった段階での順位は、フェルスタッペン、ルクレール、サインツ、ペレスとなった。

36周目、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がミスをしてわずかにコースオフ。目の前で順位を争っていたハース勢に離され、すぐ後ろにつけていたランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれてしまった。

39周目、雨が降るという情報が入ってきたが、まだ黒い雨雲は見えない。

■ガスリー不運、アロンソにペナルティ

40周目、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)のインにフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が飛び込んだが、ガスリーの右リアタイヤとアロンソの左フロントタイヤが接触。これでガスリーのペースが一気に落ちた。

その後アロンソには5秒タイムペナルティが科せられた。

■クラッシュでセーフティカー導入

41周目、ランド・ノリス(マクラーレン)がクラッシュ!スローダウンしたピエール・ガスリー(アルファタウリ)をオーバーテイクしようとしたところで、右リアタイヤをガスリーの左フロントタイヤに当ててしまいスピン。

ここでバーチャルセーフティカーになったが、飛び散ったデブリの回収のためすぐにセーフティカーが導入され、各車のタイム差は消えてしまった。

この間に中団から後方勢はミディアムやソフトタイヤに交換し、残りわずかとなった戦いに備えている。

■レース再開後、ペレスがサインツに仕掛けるが・・・

残り11周の47周目にレース再開。最後のスプリントレースが始まった。

上位勢では、ペレスとジョージ・ラッセル(メルセデス)がミディアムタイヤ、他はハードタイヤを履いている。

50周目、5番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がミスをして、すぐ後ろのメルセデス勢が抜いていく。

メルセデス同士のクリーンなバトルが続いていたが、ミディアムタイヤに交換していたジョージ・ラッセルがハミルトンを抜いて5番手に浮上した。

52周目、ターン1のブレーキングで4番手ペレスがサインツのインに入って抜いたように見えたが、オーバーランして抜き返される。これがラストチャンスだった。

53周目、レースリーダーのフェルスタッペンがファステストラップを記録した。このままいけば貴重な1ポイントを獲得できる。

■アストンマーティンとハースがそれぞれクラッシュ

54周目、ターン1でセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)のインにDRSを使っていたミック・シューマッハ(ハース)が飛び込み接触。これでベッテルは宙に浮いてリタイア、シューマッハはノーズとタイヤ交換をしてレースに復帰した。ドイツ人同士の師弟関係での接触だった。

56周目、もう一台のハースとアストンマーティンも接触。11番手争いをしていたケビン・マグヌッセン(ハース)とランス・ストロール(アストンマーティン)が接触し、マグヌッセンはダメージを負ってフィニッシュできなかった。

57周のレースは、3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンが逆転で優勝。ランキングリーダーのルクレールは2位、3位はサインツだった。4位にはペレスが入った。

ファステストラップを出したフェルスタッペンは追加の1ポイントを獲得した。

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