今年ウィリアムズで3年目のF1シーズンを迎えているニコラス・ラティフィが、自身のF1シートが危機にさらされているという噂に反論を行った。
■シート喪失が噂されるラティフィ
カナダ有数の食品会社であるソフィーナ・フーズを後ろ盾に持つ26歳のラティフィだが、今シーズンはここまで新たなチームメートとして迎えたアレクサンダー・アルボンに先行を許しているばかりか、ミスも犯すことも多く、F1関係者の中には、今シーズン途中でシートを失う可能性があると予想している者もいる。
そして、その場合、ラティフィの後任となるのは、現在アルピーヌのリザーブドライバーを務めている21歳のオスカー・ピアストリの可能性が高いという報道さえ行われている。
2021年にF2チャンピオンとなったオーストラリア出身のピアストリは、かつてレッドブルで活躍した元F1ドライバーのマーク・ウェバーがマネジャーを務めており、現在はアルピーヌと契約を結んでいる。だが、アルピーヌでは有望な若手であるピアストリにF1経験を積ませるために、ほかのチームへレンタルすることも検討していると伝えられている。
■噂を真に受けるべきではないとラティフィ
しかし、こうした噂に関して、ラティフィは今週末にF1マイアミGP(8日決勝)が行われるマイアミ・インターナショナル・オートドロームで母国カナダの『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように語った。
「僕について書かれていることすべてに注意を払うべきではないよ」
「そして、同じような扱いを受けているのは僕だけではないんだ」
「だけど、自分の結果が満足のいくものでないことは僕も自覚しているよ。もっと頑張らないとね」
そう語ったラティフィは、次のように付け加えた。
「これは信頼の問題なんだ。僕は、新しいマシンで学ぶ時間が短かったアレクサンダーと同じくらい速く走ることができると確信しているよ」