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【メルセデス】勝利にほど遠い今年のF1マシンを来年も使う予定 ハミルトンのやる気や関係性は?

2022年05月07日(土)18:31 pm

メルセデスF1チームの代表を務めるトト・ヴォルフが、自分たちが再び表彰台の中央に返り咲くにはもっと時間がかかるだろうと認めた。

ハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入された2014年から昨年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得してきた最強F1チームのメルセデスだが、これまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入された今年は信じられないほどの失速状態となっている。

だが、ヴォルフは、このことで自分たちのF1への集中に影響が及ぶことはないと主張している。

■この失速がチーム再編のチャンスになる

「全く失敗することなく10年連続で勝ち続けることなどできないよ」

母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙にそう語った50歳のヴォルフは次のように付け加えた。

「今、我々は挽回することを目指している。それがチームを再編成するチャンスを与えてくれるよ」

ある噂によれば、メルセデスは2022年型F1マシン『W13』の設計ミスは非常に根本的なものであり、このマシンはもう見限る必要があると認識しているという。

しかし、ヴォルフはそうした噂に対して次のように反論している。

「全くそんなことはないよ」

「我々は2023年も同じクルマを使うつもりだ。つまり、今学んでいることがすべて来年のために必要になるということだよ。少しでも早くこの状況から抜け出せればその方がいいがね」

■すぐに2022年型マシンを改善することは無理

メルセデスでは今週末に行われる第5戦マイアミGP(8日決勝)と、2週間後にバルセロナで行われる第6戦スペインGP(22日決勝)の両方のレースに改良版マシンを持ち込むことになっている。

だが、ヴォルフはそれによってすぐに勝利を狙えるような状況にはならないだろうと次のように語っている。

「いや、残念ながら、それにはまだほど遠いよ」

■ハミルトンとの関係悪化はない

一方、第4戦エミリア・ロマーニャGPの舞台となったイモラでは、マシンに対する不満が高じたルイス・ハミルトンとヴォルフがガレージ内で口論している様子が国際映像で紹介されるという一幕もあった。

しかし、ヴォルフは、ハミルトンのモチベーションが下がったり、自分たちの関係が悪化したりしているようなことはないと主張している。

「我々はどちらも動揺していた。だが、完全に同じ認識をしていたよ」

「このマシンは、ストレートでさえ運転不能なことがあるし、全く競争力がないんだ」

そう語ったヴォルフは、ハミルトンも今の状況によって落ち込んでなどいないと次のように付け加えている。

「だが、彼のインスタグラムを見てごらん。がっかりしているように見えるかい?」

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