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F1のCEO、約300kg増えた「F1マシン重量」とヨーロッパ外の「新市場進出」問題に言及

2022年05月07日(土)18:26 pm

F1のステファノ・ドメニカリCEOが、増加し続けるF1マシンの重量を減らしたいと考えていることを認めた。

最近行われたF1委員会において、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、新たなF1エンジンレギュレーションが導入される予定の2026年には「マシンサイズの縮小」と「マシン質量の削減または抑制」を行うことを目標とすることを確認している。

実際のところ、かつてのF1マシンは最低車重が500~600キログラム台だったのに対し、2022年のレギュレーション変更に伴い、現在ではそれが798キログラムにまで増加している。

■今のF1マシン重量は理想的ではない

そして、最高責任者としてF1を率いるドメニカリも、それが理想的でないことを認めている。

「我々は軽いクルマという観点でF1を考えていたものだ。重量とパワーの比率が常に決定要因だったんだ」

かつてフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカリは、『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語ると次のように続けた。

「今日では、ハイブリッド化と安全システムの間で、重量が問題となっていることは明らかだ。私はドライバーに軽いマシンを与えるためにもっとうまく管理できるようになりたいと思っている」

「しかし、それには大きな魔法の杖が必要になるだろうね」

■新たな市場への進出は既存レースのための推進力にもなる

一方、現在のF1がビジネスとして成長させることを目指すためにアメリカや中東などへの進出に積極的であり、結果としてヨーロッパの伝統レースが減ってしまう傾向にあることに関し、ドメニカリは決してヨーロッパのレースを軽視しているわけではないと主張している。

「新たなプロモーターたちとともに我々がもたらす革新的な推進力は、ヨーロッパの伝統的なレースが成長し、進化するための推進力でもある」

そう語った56歳のドメニカリは次のように付け加えた。

「歴史を語るだけでは、もはや十分ではないんだ」

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