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アルピーヌ「ピースを組み合わせているところ」エンジン、シャシー、エアロ、人事が機能するのはいつ?

2022年04月29日(金)22:40 pm

ルノーのCEOを務めるルカ・デ・メオが、現時点でのアルピーヌはF1で大きな成功を収めるための構築段階にあると主張した。

昨年からアルピーヌというチーム名称に変わったルノーのF1ワークスチームだが、今季も現時点では中団グループから抜け出すことができていない。

これまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入される2022年に躍進することが期待され、目標はトップ3入りだと報じられてもいたアルピーヌだが、まだ4レースしか終わっていない段階だとは言え、昨年はコンストラクターズランキング5位だったものの、現時点ではアルファロメオにも先行を許してランキング6番手に下がっている。

■ピースを組み合わせているところ

こうした中、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』から今後に向けた目標について質問されたデ・メオは、「全員を最高の仕事ができるポジションに置くことだよ」だと答え、次のように付け加えた。

「私は、いつ、なぜ世界選手権を獲得するのかをはっきりと説明する人たちを警戒しているんだ」

しかし、フェラーリは昨年、2022年にタイトルを狙うために2021年型マシンの開発よりも新たな技術レギュレーションに対応した翌年のマシン開発の方に集中すると明言していた。そして、現時点では実際にそうした状況となっている。

そのことについて質問されたデ・メオは次のように答えた。

「それがうまくいくこともあるよ」

「2年を費やしてすべてのピースをひとつひとつ組み合わせていくと、突然、惑星が一直線に並ぶこともある。フェラーリはこの路線に乗っているようだね」

「メルセデスもそれがうまくいったんだ。彼らもレギュレーションが有利に働いたし、ほかのチームよりも2年のアドバンテージを持ってスタートできていたよ」

■シャシーとエアロダイナミクスは改善の余地がある

今季はあと18レースが、あるいは、もしキャンセルとなったロシアGPの代替レースが決まれば19レースが残されているわけだが、デ・メオはアルピーヌが最終的にどのようなランキングで2022年シーズンを終えることになるのかを予測するには時期尚早だと主張している。

「いくつかの観察は論理的なものだが、結論を出すにはまだ早いよ」

「まず、新しいエンジンが機能することは間違いない。シャシーとエアロダイナミクスは進化したコンセプトに基づいていると技術者たちが私に断言している」

「つまり、もっと極端なアプローチを選んだチームよりも、我々には改善の余地があるということだ」

■人事が機能するには1年はかかる

そう語ったデ・メオは、今季テクニカルディレクターに昇進させたマシュー・ハーマン(元メルセデス)、新チーム代表のオットマー・サフナウアー(前アストンマーティン/チーム代表)、新たにエンジン責任者に昇格したブルーノ・ファマン、チーフテクニカルオフィサーに昇進したパット・フライの名前をあげながら次のように続けた。

「我々は、ハーマン、ザフナウアー、ファマン、パット・フライなど、重要な人物を迎え入れたり、異動させたりしてきた。そのため、正常化するには1年はかかるだろうと考えていたよ」

「我々は混乱することなく、常にプロジェクトを持っていた。同質的なチームを立ち上げること。それが、最初のころの我々に欠けていたのではないかと思っている」

そう語ったデ・メオは次のように付け加えた。

「3位を目指すというレッテルは、外部から貼られたものなんだ」

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