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フェラーリの問題は「サインツがまだナンバー2になる準備ができていないこと」だとゲルハルト・ベルガー

2022年04月29日(金)22:24 pm

かつてフェラーリやマクラーレンで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、2022年のF1タイトル争いはレッドブルの方がフェラーリよりも有利だと考えているようだ。そして、その理由はドライバーにあるとベルガーは指摘している。

現時点で2022年のコンストラクターズ選手権トップに立っているフェラーリは24歳のシャルル・ルクレールと27歳のカルロス・サインツが、そしてそれを追いかけるレッドブルは昨年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがコンビを組んでいる。

■ナンバー1を明確にしているレッドブルの方が有利

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、現時点で最高のドライバーラインアップをそろえているのは自分たちだと主張している。

しかし、現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の代表を務める62歳のベルガーはドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。

「この状況ではそう言うものだよ。実際にどう考えていようとね」

「2人目のドライバーとはこれまでより長期間の契約を結んでいるし、もちろん、それを強調しなければならないからね」

ベルガーが言及した2人目のドライバーとは最近2024年までの契約延長が発表されたスペイン人ドライバーのサインツのことだ。

フェラーリではルクレールとはすでに2019年の時点で2024年までの契約を結んでおり、現在ドライバーズランキングトップに立っているルクレールが事実上のフェラーリのナンバー1だと考えている者が多いのは事実だ。

だが、ビノットは、フェラーリでは2人のドライバーの間に順列は設けていないとも主張している。

ベルガーは、フェルスタッペンがナンバー1であることを明確にしているレッドブルの方が、タイトルを狙う上ではフェラーリよりもいい状況にあると考えている。

「そうだね、ペレスはすごく改善してきたし、チームプレーヤーとしてもそうだ」

そう語ったベルガーは次のように続けた。

「サインツと違って、彼は自分の置かれた状況をよく理解している。サインツはまだフェラーリのナンバー1を争うという野望を持っている。彼にとってそれはうまくいかないだろうが、それはどうしようもないことなんだ」

「サインツはまだナンバー2を務める覚悟ができていないが、それがフェラーリにとって問題となるかもしれないね」

■今年のF1マシンは重過ぎるのが欠点

一方、F1キャリアを通じて10勝をあげた記録を持つベルガーは、基本的には今年導入された新たなF1技術レギュレーションを歓迎している。しかし、中には気に入らないこともあるようだ。

「マシンが重過ぎるよ。まるで小型のトラックのようだ。800キログラムは重過ぎる」

そう語ったベルガーは次のように付け加えた。

「我々のころは550kgだった。重量が増加したのは、今のハイブリッド規格によるものだよ」

厳密には798キログラムが最低重量として定められている2022年F1マシンだが、伝えられるところによればほとんどのチームのマシンが現時点では800キログラム程度、もしくはそれ以上の車重で戦っているという。

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