アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、日本人F1ドライバーである角田裕毅にはまだ多くのポテンシャルがあると語った。
レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリは、現在2022年のコンストラクターズランキングで7番手にとどまっている。しかし、トストはドライバーを務めるピエール・ガスリーと角田には問題はなく、現時点での課題は2022年型F1マシンのパフォーマンスを向上させることだと考えている。
■現在の課題はマシンの改善
オーストリア出身のトストは、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「ガスリーはベストドライバーへの道を歩みつつある」
「ふさわしいマシンを与えれば、彼はレースに勝つことができる」
「残念ながら、現在の我々のマシンではそれができない。エンジニアたちが解決策を見つけなければならないよ」
■2年目の角田には非常に満足している
現時点ではドライバーズランキングで角田の下に位置しているガスリーについてそう語ったトストだが、2年目のF1シーズンを迎えている角田のパフォーマンスにも満足しているようだ。
「彼は2年目だが、我々は彼にすごく満足しているよ」
「私がいつも言っていることだが、ドライバーがF1に完全に慣れるまでには3年かかるんだ」
「角田には、さらに引き出せるポテンシャルがまだたくさんあるよ」
■レッドブルはイモラでF1タイトル争いに復帰
一方、先週末にイモラで行われた第4戦エミリア・ロマーニャGPではシニアチームであるレッドブルが圧勝したが、トストも先週末は2022年のタイトル争いをさらに面白くする「素晴らしいレース週末」になったと考えている。
「レッドブルとフェラーリは現在、別の世界で走っているよ。フェルスタッペンは41周目にすでにみんなを周回遅れにし始めたんだ」
63周で行われたエミリア・ロマーニャGP決勝に言及しながらそう語ったトストは次のように付け加えた。
「フェラーリもそこにいるべきだったが、イモラが再びF1タイトルへの扉を開いたよ」