【予選レポート】フェルスタッペン、雨のイモラで好調ルクレール＆フェラーリを抑えてポール獲得！角田とガスリーはQ1敗退
F1エミリア・ロマーニャGP（イモラ・サーキット）が開幕し、金曜日の午後に予選が行われた。大勢のティフォシが応援する中、好調フェラーリは地元で最高の予選結果を残したかったが、雨のイモラでポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）だった。
●【2022F1第4戦エミリア・ロマーニャGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■Q1：地元アルファタウリ勢、角田とガスリーがQ1敗退
18分間のQ1の序盤は雨が上がり、走行ラインが部分的に乾いたパッチ状態になったことから、タイヤ選択はインターミディエイト（グリーン）とドライ用のソフトタイヤ（レッド）に分かれた。
Q1開始5分過ぎ、アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）の右リヤタイヤのブレーキから火が出てタイヤをバーストさせながらもピットに戻った。その際デブリがコース上に散乱したこともあり、18分間の予選Q1は残り12分6秒で赤旗中断となった。
Q1のトップタイムはシャルル・ルクレール（フェラーリ）、2番手はマックス・フェルスタッペン（レッドブル）、3番手はカルロス・サインツ（フェラーリ）だった。
7冠のF1王者ルイス・ハミルトン（メルセデス）は15番手、0.004秒差でQ1を突破した。
母国GPを迎えているアルファタウリF1は、角田裕毅が16番手、ピエール・ガスリーが17番手で、2台ともQ1敗退となった。
■Q2：フェラーリのサインツ、好タイムでQ3進出もクラッシュ！2回目の赤旗中断。メルセデス勢がQ2敗退
15分間のQ2の序盤は、全車ドライ用のソフトタイヤ（レッド）で走行したが、天気予報では雨雲が近づいていることもあり、開始早々15台がアタックを開始した。
Q2開始4分過ぎ、2番手タイムを出していたカルロス・サインツ（フェラーリ）はスピンしてクラッシュ、左フロントアームが折れてしまい、残り10分42秒で赤旗中断となった。Q1に続き2回目の赤旗中断だ。2年契約をしたばかりのサインツは、オーストラリアGPでリタイアした時の予防措置として今季2基目のエンジンに交換したところだった。
赤旗中断中に心配されていた雨粒が落ちてきたこともあり、セッションが再開してから何台かがコースインしたもののタイムを更新することはなかった。クラッシュしたサインツは、2番手の好タイムを残していたことでQ3に進出した。
Q2のトップタイムはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）、2番手はカルロス・サインツ（フェラーリ）、3番手はランド・ノリス（マクラーレン）だった。
ルイス・ハミルトン（メルセデス）は13番手、ジョージ・ラッセル（メルセデス）は11番手で2台ともQ2敗退、メルセデスF1がQ3進出を逃したのは2012年F1日本GP以来となった。
■Q3：大荒れの予選でフェルスタッペンがポールポジション！
ポールポジションを決める12分間のQ3は、路面が再びウェットコンディションになったことから、全車インターミディエイト（グリーン）で走行を開始した。
Q3開始3分過ぎ、ケビン・マグヌッセン（ハース）がスピンしてグラベルに入ったもののギリギリのところでクラッシュは避けられ、ピットに戻ることができた。この影響で残り8分51秒のところで赤旗中断となった。Q1、Q2に続く3回目の赤旗中断だ。
残り8分51秒からのセッション再開後、今度はバルテリ・ボッタス（アルファロメオ）がターン16のコース脇でクルマを止めてしまい、イエローフラッグから残り2分58秒で4回目の赤旗中断に変わった。このイエローフラッグが出たタイミングでボッタスの横を通過したフェルスタッペンは一瞬アクセルを緩めたものの、ファステストラップをマークした。
残り2分58秒からのセッション再開後、フェルスタッペンとルクレールを先頭にコースイン。各ドライバーが最後のアタックに出ていったが、今度はランド・ノリス（マクラーレン）がクラッシュし、残り38秒で5回目の赤旗中断。ここで予選は終了した。
セミウェット、ドライ、ウェットと難しいコンディションで争われた予選でポールポジションを獲得したのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2番手はフェラーリの地元でポールを獲りたかったシャルル・ルクレール、3番手はフェルスタッペンのポール獲得を助ける形となったマクラーレンのランド・ノリスだった。
明日土曜日は、フリー走行2回目と今季初のスプリントが行われる。
