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F1予算上限を上げたいレッドブルなどに反対する3チームの理由は? 新型コロナやウクライナ侵攻でインフレ

2022年04月16日(土)4:03 am

F1予算の上限を700万ドル引き上げるという動きに対し、現在反論しているのは3チームのみだ。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、特にチームの運搬費用は、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻などの要因により、2022年には「2倍になる」と語っている。

「生活費にも表れている。世界中でインフレが起きているんだ。このようなインフレによるコストは合理的な手当を見つける必要がある。なぜなら、それを相殺する代償は部品と人しかないからだ」

「F1もFIAもそのことを強く認識している。チーム側は何とかして解決したいと考えているところだ」

■予算上限の引き上げ反対派の意見

当初、予算上限の引き上げを声高に主張していたのは主にレッドブルやメルセデスといった最大手チームだったが、現在はマクラーレンやアストンマーティンも同調している。

現在、予算上限の引き上げに反対しているのは、アルピーヌ、アルファロメオ、ハースの3チームだけだ。

「ルールはルールだ」と、アルファロメオ・ザウバーのチーム代表フレデリック・バスールはあっさりと言った。

ハースF1のギュンター・シュタイナー代表も、F1がインフレに対して膝を打つような反応をする必要はないと考えている。

「もし9月に3%のインフレになったら、2023年にはもっとインフレになるだろう。前倒しする必要はないんだ」

この冬、アストンマーティンを離れアルピーヌのチーム代表に就任したオットマー・サフナウアーは、かつて予算上限の強硬派だったマクラーレンとアストンマーティンが、なぜ今になって離反し、上限引き上げを推進する側に加わったのかについて、『Auto Motor und Sport』にこう語った。

「彼らは自分たちのクルマに大きな問題を抱えている。彼らはそのために余分な資金が必要なんだよ」。

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