レッドブルはF1参入を決めたポルシェとの提携を望んでいることを公にしている。
2022年4月7日木曜日、フォルクスワーゲンの監査役会は、2026年の新しいエンジンレギュレーションに合わせて、アウディとポルシェの両ブランドがF1に進出することを最終的に承認した。
この条件は、FIAがこれらの新ルールを確定させるだけでなく、アウディとポルシェのF1チームパートナーとの契約が完了することとなる。
注目は、アウディがF1プロジェクトに用意していると噂される10億ユーロ(約1350億円)の資金の恩恵を受けるのがどのチームか、ということだ。
■アウディマネーはマクラーレン、ザウバー、アストンマーティンのどこへいく?
マクラーレンは6億5,000万ユーロ(約878億円)の契約を結ぶ可能性があるとしながらも、その行方を決めあぐねていることから、アウディはアルファロメオ・ザウバーやアストンマーティンとも交渉を行っているという新たな憶測を呼んでいる。
「ザウバーグループとフォルクスワーゲングループの話し合いについて、私はまったく情報を持っていないんだ」とチーム代表のフレデリック・ヴァスールはメルボルンで述べている。
しかし、アルファロメオF1のチームマネジャーであるビート・ツェンダーは、もう少し語りたがっているようだ。
「我々はすでにメルセデスやBMWと仕事をしている」
「アウディはここにうまくフィットするだろう」
と彼は『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語り、次のように続けた。
「特に最初の2レースのパフォーマンスを見れば、我々は魅力的なパートナーであることは間違いない。でも、僕はその話に関わっていないから何も言えないんだ」
「しかし、アウディだけでなく、ポルシェにとっても我々は魅力的なパートナーになるだろうね」
■ポルシェはレッドブルで決定か?
しかし、ポルシェの計画は、レッドブルとシームレスに連携するのは明らかで、レッドブルはすでに今年の後半に最初の「レッドブル」エンジンをダイナモメーターに載せる準備を進めているという。
ヘルムート・マルコ博士は『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に、「これから話し合いが始まるだろう」と認めている。
チームのボスであるクリスチャン・ホーナーは、自動車メーカーとの提携がなくてもレッドブル・パワートレインズは存続できるとしながらも、ポルシェとの話し合いは「論理的」であると述べている。
「F1にとっても、ポルシェにとっても、アウディにとってもエキサイティングなことだし、レッドブルとの連携は目を見張るほどエキサイティングなものになる可能性がある」とホーナーは述べた。