F1オーストラリアGP決勝レースでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は3戦中2回目のリタイアを喫し、優勝したシャルル・ルクレール(フェラーリ)に続く「楽勝の2位」を逃すことになった。
●【2022F1第3戦オーストラリアGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
フェルスタッペンは予選でルクレールの後ろの2番手を獲得し、レースでも2位でフィニッシュすることになりそうだったが、ルクレールを脅かすほどのペースは持ち合わせていなかった。
フェルスタッペンは「変な液体の匂いがする」として39周目にコース脇にマシンを止め、リタイアを余儀なくされた。昨年の王者はサウジアラビアGPで優勝した25ポイントを獲得しただけで、3戦を終えた時点のドライバーズランキングは6位に留まっている。
■チャンピオン争いより完走が重要。悔しい
このリタイアは2022年のタイトル獲得に向けてどの程度の痛みを伴うものかと尋ねられると、明らかに不機嫌な表情でこう答えた。
「もう何マイルも遅れているんだ」
「今のところ、チャンピオンシップについては考えたくもない。レースで完走することの方が重要だと思う」
「もちろん、今日も全体的に悪い一日だった。ペースが上がらず、ただタイヤをマネジメントして、とにかく2位が簡単そうに見えたから最後まで走りきろうとしたんだ」
「シャルル(ルクレール/フェラーリ)とは戦えないことはわかっていたし、彼にプレッシャーをかけても意味がない。でも完走さえできなかったのだから、かなりイライラするし許せないよ」
■問題があることは分かっていた
レース前のグリッド上で、フェルスタッペンのメカニックたちがマシンの周りを奔走して問題を解決しているのは目撃されていたが、それがリタイアに関係しているのかと聞かれたフェルスタッペンはこう答えた。
「問題があることは分かっていたから、レースを完走できるかどうかは常に疑問符がつくけど、こういうことはタイトル争いをするのであれば、あってはならないことだ」
フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは、メルセデスのジョージ・ラッセルを抑えてルクレールに続く2位となり、レッドブルはコンストラクターズ3位をキープしているもののフェラーリとは49ポイント差、メルセデスとは10ポイント差となっている。