ランド・ノリスが、マクラーレンと長期に及ぶ契約を結んだのは重大な誤りだったのではないかという指摘に対して反論を行った。
2019年にマクラーレンからF1デビューを飾ったイギリス人ドライバーのノリスは、2022年シーズン開幕前にマクラーレンとの契約を2025年まで延長したことが明らかとなっている。
だが、新たな技術レギュレーションが導入された2022年シーズンのスタートにマクラーレンが躓いてしまったこともあり、F1関係者の中にはノリスがそれほどの長期契約を結んだのは間違いだったのではないかと指摘する者も多くなってきている。
例えば、2009年のF1チャンピオンである同じイギリス出身のジェンソン・バトンも最近、もっと強いチームに迎えられる可能性も十分にあるノリスがマクラーレンと長期契約を結んだことは「理解できない」とコメントしている。
だが、ノリスは今季のF1第3戦オーストラリアGP(10日決勝)の舞台となるメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで次のように語った。
「僕が間違った決断をしたという話をたくさん目にするけど、そんなことはないよ」
「ほかのチームに行くチャンスもあったよ。でも、1年か2年違うところにいて、もっと悪くなる可能性があるのはベストなことなのかな? それとも、ここにいて長くゲームをプレイする方がいいのかな?」
ノリスが投げかけた問いは確かに興味深いものだと言えるだろう。要は、現在22歳のノリスは、長期的にこのゲームに臨むつもりでいるということだ。
ノリスは、マクラーレンが再び軌道に乗ることができると「絶対的に信じている」と主張している。
一方、最近の報道によれば、2026年からフォルクスワーゲン傘下にあるアウディとポルシェがF1に参入するのがほぼ確実となったようだ。
そして、イギリスのウォーキングにファクトリーを構えるマクラーレンは、2026年以降アウディと提携することになるだろうと報じられてきていた。
だが、最新の報道によると、この話は不調に終わったか、あるいは暗礁に乗り上げた状態だとも伝えられている。
フォルクスワーゲンがアウディとポルシェのF1参戦を取締役会で承認したことについて尋ねられたノリスは次のように答えた。
「僕たちとレッドブルがそれに関係するチームみたいだね」
「正直なところ、僕にはそれについてコメントすることはできないよ」
「(チーム代表の)アンドレアスに聞くべきだと思うよ」
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルの名前をあげながらそう語ったノリスは、次のように付け加えた。
「だけど、もちろん、大きなメーカーが関わるのはF1にとっていいことだよ」