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マグヌッセンが本当にF1を戦う準備ができるまでにはあと「3か月」必要

2022年04月06日(水)11:31 am

ケビン・マグヌッセン(ハース)が万全の状態でF1レースに臨めるようになるにはあと3か月ほどかかるようだ。

2020年シーズン限りでハースのシートを失ったデンマーク出身ドライバーのマグヌッセンは、2021年はアメリカにわたり、IMSA(国際モータースポーツ協会)主催のスポーツカー選手権に参戦する傍ら、インディカーレースに1戦だけスポット参戦を行っていた。

だが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ハースはシーズン開幕が間近に迫った時点でロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンとの契約を解除。そしてその後任として呼び戻されたのがマグヌッセンだった。

■ハースF1代表、マグヌッセンはF1を離れて成長した

そのマグヌッセンは、2年ぶりに乗ったF1マシンで開幕戦バーレーンGPの予選で7番グリッドを確保すると、決勝でも2つ順位をあげて5位でフィニッシュするという活躍を見せた。

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、マグヌッセンについて次のように語っていた。

「彼はこの1年で成長し、F1で走ることの素晴らしさを理解したのだと思う」

「F1から離れると自分が失ったものに気づくし、復帰するのは夢のようなことなんだ」

■調子が良くなるまで3か月

しかし、開幕戦では好結果を残すことができたものの、やはり1年間F1を離れていたことの代償も大きかったようだ。

バーレーンGPの1週間後に行われた第2戦サウジアラビアGPで予選を終えたマグヌッセンは、予選Q3で「首が壊れてしまった」と語っていた。つまり、もはやコーナーで自分の頭を支えることができなくなっていたということだ。

マグヌッセンの理学療法士を務めるトーマス・ヨルゲンセンによれば、それはマグヌッセンの身体能力が「弱い」ということではないという。

「問題は、彼がF1で必要な筋肉を使っていなかったということなんだ。スポーツカーではF1で求められるほどの身体的強さは必要ないからね」

そう語ったヨルゲンセンは次のように続けた。

「ケビンが完全に回復するには少し時間がかかるだろう。普通は冬の間に2か月かけて毎日トレーニングをするんだ。だけど、もうシーズンは始まっているし、移動やレースで時間をとられるから通常のトレーニングメニューをこなすことさえ難しくなる」

「だから、ケビンの調子が良くなるまでには、あと3か月はかかるだろうね」

サウジアラビアでも9位入賞を果たし、現在ドライバーズランキング8番手につけているマグヌッセンとしては、なんとか現在のパフォーマンスを維持していきたいところだろう。

今週末のオーストラリアGP(10日決勝)に、マグヌッセンがどのような形で臨み、そのようなパフォーマンスを見せるのかにも注目したいところだ。

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