かつてレッドブルに所属していたオランダ出身元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、現在ドライバーズランキングトップに立っているシャルル・ルクレール(フェラーリ)と、現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)による2022年のタイトル争いは、昨年よりもずっとクリーンなものになるだろうと予想している。
2021年にはフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)の間で熾烈なタイトル争いが繰り広げられ、両者がコース上で接触するといった光景も見られた。
だが、ドーンボスは、今季の第2戦サウジアラビアGP決勝でフェルスタッペンとルクレールが展開したバトルは非常にフェアなものだったと『Racexpress(レースエクスプレス)』に次のように語った。
「あれは正々堂々としたレースだったよ。確かにハードだった。だが、私にはルクレールとマックスの間で何か間違ったことが起こるような気はしないよ」
「20戦目くらいで、タイトルがかかってくれば、ひょっとしたらそうなるかもしれない。だが、ハミルトンとマックスは常にもっと激しかったと思う。今回は本当にいいレースだったよ」
また、ドーンボスは、F1では今年から導入した新たな技術レギュレーションが、想定していた通りの成果を上げているとも考えている。
「彼ら(F1)は、あえてはるか先を見渡すことで、自分たちが望むルールを導入することができたんだ。とりわけ、そのルールをチームたちが自分なりに実践しているのはとてもいいことだね」
一方、ドーンボスは、昨年まで8年連続でF1コンストラクターズタイトルを獲得してきたメルセデスが今年は道に迷ってしまっていると考えている。
「彼らが再びうまくやれるようになるにはしばらく時間がかかるだろう」
そう語った40歳のドーンボスは次のように付け加えた。
「彼らは非常に優秀なチームだからそこに到達できるだろう。しかし、今年ハミルトンが8回目のドライバーズタイトルを獲得するのは不可能だろうね」