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「今後もサウジアラビアでレースをする」とF1最高責任者

2022年04月02日(土)5:35 am

F1最高責任者のステファノ・ドメニカリが、今後もF1サウジアラビアGPは開催を継続すると主張した。

今季のF1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行が行われていた先週金曜日(3月25日)には、ジェッダ市街地サーキットからそれほど離れていない石油貯蔵施設がイエメンの反政府勢力によるミサイル攻撃を受けて炎上するという事件が発生。

F1ドライバーたちはこれを受けて、レースの中止も視野に入れた話し合いをF1当局と行っていた。

結果として、F1と現地主催者が安全を保証したことからレースは予定通りに行われたが、ドライバーたちは将来のサウジアラビアGP開催に向けた話し合いを継続したいという意思を示したと伝えられている。

アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、これに関して次のように語っている。

「F1はいくつかのグランプリの選択について再考することを約束したよ」

だが、3月30日(水)に、2023年からアメリカ国内で3つ目となるF1グランプリをラスベガスで開催することを発表したドメニカリは、サウジアラビアでのレースを止めるつもりはないと次のように語った。

「この国(サウジアラビア)には、ある種の問題があるという事実に関して我々は話をした」

「だが私は、スポーツ全般、とりわけF1がこれらの問題に対して必要な注意を喚起し、正しい方向へ向かう勢いをつけてくれると信じている」

「我々は政治には関与しないが、文化を変えたいと望む国にはスポーツが役立つと私は信じている」

「我々は自分たちの役割を果たさなければならない。だから、我々は留まる。我々は、よりよい未来を共に切り開いていけると確信しているよ」

サウジアラビアのスポーツ担当大臣であるアブドゥルアジーズ・ビン・トルキ・アルファイサルは、F1チームとドライバーが安全だと感じられるよう、「保証」を与える用意があると述べている。

ともあれ、こうした状況を見れば、2023年にもサウジアラビアがF1カレンダーに留まるのは確実だと見ていいだろう。

ベルギーのテレビ局『RTBF』のベテラン記者ガエタン・ビニェロンは、こうしたF1の動きについて次のような疑問を呈している。

「我々はサウジアラビアのような国へ行くべきだろうか?」

「ステファノ・ドメニカリは、たとえ明らかにまったく受け入れられないことがあるにせよ、彼らがもう少し開かれた国になるための手助けをしに行くのだと言う」

「あそこへ行かない方がもっと多くのことができるのではないだろうか? そうかもしれないし、そうではないかもしれない」

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