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フェルスタッペンが今季初勝利!ルクレールと壮絶バトル・・・フェラーリ2連続W表彰台/F1第2戦レポート

2022年03月28日(月)5:11 am

2022年3月27日(日)、F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行われ、4番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が壮絶なバトルを制して逆転優勝を果たした。

●【2022F1第2戦サウジアラビアGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

2位は最後までトップ争いを展開したシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位はカルロス・サインツ(フェラーリ)で、フェラーリは2戦連続でダブル表彰台を達成した。

ポールポジションからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)は運悪くセーフティカー導入直前にピットインしてしまい、4位でフィニッシュした。

■ペレス、運悪くトップから落ちる

ペレスは16周目までトップを走っていたが、フェラーリのピットが動いたことで、レッドブルが早めのピットストップを行うことになった。ルクレールはそのラップでピットに入らなかった。レッドブルF1はフェラーリの戦略にまんまとやられた。

さらにペレスを不運が襲う。ペレスがコースに戻るとすぐに、ウィリアムズのニコラス・ラティフィが最終コーナーでクラッシュし、VSC(バーチャルセーフティカー)、そして直後にセーフティカーが導入された。

そのタイミングで、ルクレール、フェルスタッペン、サインツなど続々とタイヤ交換を行い、ペレスは不運にもトップを譲ることになった。

■ペレス、4番手で再スタート

21周目、セーフティカーが戻ったためペレスは3番手で再スタートしたが、サインツがピットアウトした際にレッドブルのペレスと並んでおり、タイミング的にペレスがサインツをセーフティカー中に追い抜いたと判断され、ペレスは再スタート後に4番手に下がった。

■36周目から続々とリタイア

36周目、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がスロー走行しながら「ノーパワー」と無線で伝え、ピットに時速111km/h程度の低速でピットに戻ろうとしていた。

37周目、今度はマクラーレンのダニエル・リカルドが「駆動を失った」と伝えると、ピット入口手前で這うようにストップし、イエローフラッグが出た。

ほぼ同時にピットインしていたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はガレージに押し戻された。

38周目、VSCが出されると同時に「ピットレーン・エントリー・クローズド」が出された。先ほどのアロンソがピットレーン入口でストップして塞がれた形だ。

ピットインしようとしていたルイス・ハミルトン(メルセデス)はタイミングを逃してしまった。

■フェルスタッペンvsルクレールの激戦、始まる

41周目にVSCが終了すると、フェルスタッペンはトップのルクレールに1秒差まで迫り、ここから激しいバトルが始まった。

42周目、フェルスタッペンはバックストレートでDRSを使用しトップに立ったが、直後のホームストレートでルクレールもDRSを使用してトップを取り戻した。

43周目に再びフェルスタッペンが最終コーナーで仕掛けるが、ホームストレートのDRSを得るために駆け引きをし合い、ここでも再びフェラーリがトップをキープした。

その後、47周目にフェルスタッペンがホームストレートでDRSを利用してルクレールを抜き去ると、フェルスタッペンは必死にペースアップし、ルクレールは抜き返すことはできなかった。

ルクレールは48周目にファステストラップを記録したものの、フェルスタッペンはその距離を縮めさせず逃げ続けた。直後、ターン1でランス・ストロール(アストンマーティン)とアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が接触しており、コース脇でアルボンがリタイアしたことでイエローフラッグが出た。

そのままフェルスタッペンは逃げ切り、わずか0.549秒差で優勝を勝ち取った。

■忙しないレース展開

ジョージ・ラッセル(メルセデス)は5位、エステバン・オコン(アルピーヌ)は3周目にそのラッセルに抜かれた後、チームメイトのフェルナンド・アロンソ(リタイア)と激しいバトルを繰り広げ、最後はホームストレートでランド・ノリス(マクラーレン)とのドラッグレースとなり、0.107秒差で6位を守り切った。

アルファタウリのピエール・ガスリーは1つ順位を上げて8位、ハースのケビン・マグヌッセンは10番グリッドから9位、ハミルトンは2度目のVSCで残念ながらピットインできず、15番手スタートから10位フィニッシュで1ポイント獲得となった。

11位に入ったルーキーのジョウ・グァンユ(アルファロメオ)は、序盤のアルボンとの接触でコーナーをカットして5秒ペナルティを科せられ、ピットイン時に5秒ペナルティを正しく果たさなかったことで、余計にピットインをしてしまい、ポイント圏内でのフィニッシュを逃した。

2戦連続の代役となったニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)は12位フィニッシュ。

ストロール、アルボン、ボッタス、アロンソはチェッカーフラッグを受けられなかった。

角田裕毅はレコノサンスラップ中にエンジンがストップしてしまいコース脇にマシンを止めてスタートできなかった。

ミック・シューマッハ(ハース)は前日のクラッシュでマシンが大破してしまい欠場した。レース前には「身体は問題ない」と笑顔で取材に応えていた。

次戦は2週間後、3年ぶりの開催となるF1オーストラリアGPだ。

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