サウジアラビアで起こった爆発により、F1に関わる者たちは困惑している。一部のドライバー達は「ボイコット」をしようとしていたが、「F1は一つの家族」という側面もある。
●【2022F1第2戦サウジアラビアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■F1は一つの家族
F1 CEOのステファノ・ドメニカリは「ボイコットという言葉は適切ではないと思う。なぜなら、僕らは2つのカテゴリーに分かれてここにいるわけではないからだ。我々はF1という一つの家族としてここにいるのだからね」と主張した。
ボイコットを組織しようとしたことへの関与を問われたハミルトンは、土曜日にこう答えている。
「それについてコメントするためにここにいるわけではないんだ」
「僕たちはグループとして一緒に働いている。議論して決めたんだ」
■ラルフ・シューマッハが帰国した理由を語る
一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、金曜日の深夜、荷物をまとめて帰国する決断を下した。
『Sky Deutschland』の解説を務めるラルフは「サウジアラビアには、正しいとは思えないことがたくさんある」と語り、他の解説者やレポーターとともにミュンヘンに向けて出発した。
「僕は彼らを支持することはできない、それが僕が去った理由だ。でも、それは僕の個人的な決断なんだ」
■セバスチャン・ベッテルは当初から悲観的だった
サウジアラビアでは、セバスチャン・ベッテルが新型コロナウイルスで陽性反応が出てすでに欠席しているが、数日前に『ARD』のインタビューに応じ、同国へのF1参戦の状況について懸念していることを明らかにしている。
アストンマーティンの新チーム代表、マイク・クラックは、そのインタビューについて聞かれ、「セバスチャンが賢い男であることは、みんな知っている」と答えた。
「彼は自分の考えを話すことを恐れていないし、そうするべきだ」