2022年F1開幕戦バーレーンGPフリー走行2回目の角田裕毅(アルファタウリ)のドライビングに対して、FIAは今シーズン1回目の戒告処分を科した。
●【2022F1第1戦バーレーンGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
■周囲への意識が足らない
FIAによると、角田裕毅はシャルル・ルクレール(フェラーリ)のアタックを妨害したため今後のために注意喚起をしたということだ。その書面にはこう書かれている。
「22号車(角田裕毅)はニュータイヤでファステストラップ中の16号車(シャルル・ルクレール)をターン8で妨害した。これが原因で16号車はアタックを中断した」
角田裕毅は、事情聴取でアウトラップでプッシュしていたものの、燃料を多く積んでいたと状況を説明した。しかし、スチュワードは「意識が足らない」と判断した。
「22号車のドライバーは、燃料を多く搭載してロングランをするため、アウトラップでプッシュしていたと言った」
「しかし、スチュワードは、アウトラップ中のドライバーは速いクルマが接近していることを常に認識していなければならない。今回は危険な状況を作り出してはいないものの、上記規則に違反していると判断し、戒告処分を科すことになった」
■1シーズンに5回違反で10グリッド降格
今回は注意喚起のみだが、スポーティング・レギュレーションによると、1シーズン中の戒告処分が5回に達し、内4回が今回のようなドライビングによる違反の場合、次戦に10グリッド降格という重いペナルティが科せられる。
■ペナルティポイントはあと4点で1戦出場停止
角田裕毅は開幕時点でペナルティポイントが全ドライバー最多の8点となっている。ペナルティポイントが過去12ヶ月間で12点に達すると1戦出場停止という非常に重い処分が科される。
昨年4月18日に科された1点はまもなく満一年を迎え減点されるが、それまでの3戦で4点加算されてしまうと12点に達してしまうため、注意が必要だ。
■角田裕毅はターン8に注意?
角田裕毅はターン8に注意が必要なようだ。ランス・ストロール(アストンマーティン)がスロー走行でターン8に進入しようとしていた際、急接近してイン側に飛び込んできた角田裕毅と軽く接触した。
スチュワードはアストンマーティンに対して無線で警告しなかったことを指摘。ストロールに対しては今回の角田裕毅と同じように周囲のクルマを認識していなかったとして、今シーズン1回目の戒告処分を科している。
角田裕毅にとって、ターン8は気を付けなければならないコーナーになりそうだ。