アレクサンダー・アルボンが、自分もマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の2021年F1タイトル獲得に貢献できたことを誇りに思うと語った。
イギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアルボンは、2021年にはレッドブルのシートをセルジオ・ペレスに明け渡し、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦する傍ら、リザーブ兼開発担当ドライバーとしてレッドブルのF1プロジェクトをサポートしていた。
今年はレッドブルとの契約を維持したまま、メルセデスに昇格したジョージ・ラッセルの後任としてウィリアムズのシートを確保したアルボンは、2021年のことを振り返りながらオランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』紙に次のように語った。
「いきなりファクトリーのシミュレーターですべての作業を行い、サーキットに行っても走ることは許されず、ただ見ているだけというのは奇妙なものだよ」
「でも、そういう感覚はすぐに消えたけれどね」
実際のところ、アルボンはF1での成功がいかにグループワークによるものであるかを、その役割を通じて理解することができたという。
「チームを助け、クルマが速くなることを感じられるのも、満足のいくものだよ」
「チームの一員だということが実感できたし、すべての仕事が評価されていると感じられたのもうれしかったよ。そして、最後にマックスによってそれが報いられたんだ」
「ある意味で、マックスの成功は自分の成功のようにさえ感じられたよ」
「彼は天性の才能の持ち主で、闘争本能をみなぎらせてレースをするんだ。彼にマシンを与えれば、彼はすぐにその限界を見極めるよ」
今でも契約上はレッドブルの一員であるアルボンだが、今年はウィリアムズで戦う以上、レッドブルもフェルスタッペンもライバルだということになる。
レッドブル同様にブルーを基調としたウィリアムズF1マシンで戦うことになる25歳のアルボンは笑いながら、「ここの色はほとんど同じだけど、それ以外はすべて違っているよ」と語り、次のように付け加えた。
「1年間外されていたことでドライバーとしてより完成された、と言えば奇妙に聞こえるかもしれないね。だけど、そのポジションにいたことで、マシンの開発がどのように作用するのかという理解がより深まったんだ」