2020年から2年連続でエミリア・ロマーニャGPを開催したイモラ・サーキットがF1と2025年までのレース開催契約を結んだことが明らかとなったが、非常に人気のあるサーキットとして知られるベルギーのスパ・フランコルシャンも同じような長期契約を結ぶことを期待しているようだ。
現在F1と結んでいる開催契約が今年で満期を迎えるスパ・フランコルシャンだが、F1とのプロモーター会議でバーレーンを訪れた同サーキットの最高経営責任者ヴァネッサ・メースはもちろんその契約を延長したいと願っている。
メースはベルギーの放送局『RTBF』に次のように語った。
「何がうまくいき、何がうまくいかないのかを話し合い、フィードバックを得るためにこうして集まるのは良いことですし、必要なことです」
世界的に見れば新型コロナウイルスの状況も改善の方向にある中、昨年は非常に激しいタイトル争いが展開されたF1の人気も上昇傾向にある。
「私たちに関しては、(チケットの)販売は非常に順調です」
「あと2週間もすれば、1日あたり10万人という観客動員公認枠に達するので、チケット売り場をクローズすることができるでしょう」
そう語ったメースは、悪天候によりセーフティカー先導でほんの数周しかすることができなかった昨年のベルギーGP決勝に言及しながら次のように付け加えている。
「昨年は大変な目に遭ったにもかかわらず、ファンの皆さんが支えてくださることをうれしく思っています」
しかし、コースの安全問題を懸念する声がある中、レイアウトの修正や施設の改装に取り組んできたスパ・フランコルシャンにとって、2023年以降のF1カレンダーにその名を長く留めることができるかどうかは、今後のF1との交渉次第のようだ。
「この冬に行った安全対策はもちろん、グラベルトラップを追加することで伝統的なスタイルを取り戻すことができました」
「今後に向けて非常に楽しみにしていますし、これらの要素を総合すると、延長のチャンスは十分にあると思っています」
そう語ったメースは次のように付け加えた。
「現在交渉中ですが、数年間に及ぶ新契約を結ぶことになると確信しています」