2022年3月10日(木)、2回目のF1公式プレシーズンテストがバーレーンで始まったが、注目を集めたのはコンストラクターズチャンピオンのメルセデスだった。
メルセデスは前回のバルセロナテストからバーレーンまでの間に急遽、縦長の超小型サイドポンツーンを投入してきた。
■「革命的」と噂されていた
イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、メルセデスの改良パッケージは「革命的」かつ「物議をかもす」ものになるだろうとし、「シミュレーターでのパフォーマンスは怪物級だと噂されている」と報じていた。
その噂では、メルセデスが導入する新たなマシンからはこれまでの伝統的なサイドポンツーンが姿を消し、それは「想像力に富んだ効果的なラジエーター配置」によるものだと言われていた。
■激変したメルセデス、どこが変わった?
そして今朝バーレーンに登場したメルセデスW13のサイドポンツーンは、バルセロナとはまったく違うマシンへ激変していた。
38 laps and counting for LH. A busy morning in the Bahrain heat. pic.twitter.com/qDtXZm6Pfc
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最も大きな変更箇所はサイドポンツーンとミラーのステーだろう。
The talk of the town in #F1Testing. pic.twitter.com/VmaMMC9LGl
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ラジエーターが配置されているサイドポンツーンの吸入口は、バルセロナでは正方形だったが、バーレーンに登場したのは「革新的」な縦長となり、サイドポンツーン全体はさらにコンパクトになっている。(写真左の赤枠がバルセロナ、右の緑がバーレーンのW13。)
さらにミラーのステーがバルセロナでは従来の形状に近いものだったが、バーレーンでは大型で厚みのあるウィング形状が伸びており、ミラーの下のウィングには細かい整流パーツがついている。
Spot the difference. pic.twitter.com/XUP2ONkSad
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サイドポンツーンの変更に伴いフロントウィングも変更されているが、サイドポンツーンやミラーステーほどの驚きはない。
このメルセデスの改良型マシンは、「革新的」な超小型サイドポンツーンを投入したことで大幅な重量軽減の恩恵も受けられるようで、バルセロナに比べてラップタイムが1秒は速くなると予想する声もある。もしそれほど速くなったらまさに「怪物級のパフォーマンス」となるだろう。
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)も興味津々のようだ。
Inspector Seb is at it again. @AstonMartinF1, come collect your man. pic.twitter.com/zmXbxRhYU7
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