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F1参戦2年目に臨む角田裕毅、新F1カーで「オーバーテイクショー」に期待!ポーポイズ現象で視界への影響や頭痛も

2022年03月09日(水)22:10 pm

2022年3月9日、F1参戦2年目のシーズンを目前にした角田裕毅(アルファタウリ)が、2度目のシーズン前テストの開催地バーレーンから日本メディアの質問に答えた。

■今年は抜きやすい!

2022年はレギュレーションが大幅に改正されクルマの見た目が大きく変わったが、角田は昨年との違いについて「昨年よりは(前車の)後ろにつきやすい」と感じているようで、「オーバーテイクショー」を見どころとして挙げた。

抜きやすさは、“グランドエフェクトカー”へと変わったことにより、後方への空気の流れが変わったことによるもので、F1が狙った通りの効果といえる。

■18インチタイヤはコントロールしやすい

角田は3日間のバルセロナテストで1日しか走れていないものの、13インチから18インチへと大きくなったタイヤについて「昨年はリアタイヤが滑るとコントロールしにくかったが、今年はしやすくなった」とコントロール面では好印象の様子。

また、「ブレーキング時のタイヤの変化はない」と得意とするブレーキングへの自信を見せた。

一方、タイヤのネガティブな面については、タイヤが大きくなってホイールが重くなったことで「ピットストップが遅くなるかも」とメカニックたちへの負担を心配した。

■激しい縦揺れで頭痛も

今年のF1で新しいキーワードとして注目を集めている「ポーポイズ」現象だが、角田によるとその呼び方はチームによって違うようで、アルファタウリでは「バウンシング」と呼んでいるようだ。他にも「ポーパシング」などとも呼ばれている。

このバウンシングとは、高い速度域になるとF1カーが激しく小刻みに跳ねる現象で、日本人として唯一経験している角田は「激しく縦に揺れる」と表現した。

この現象を解消したいチームからは口止めされているようで「あまり言えないのですが」としつつも、バウンシングが酷いと視界がブレて「コーナーの進入が見えない」こともあるようでレースへの影響を心配した。さらに小刻みな縦揺れのせいで「頭痛」がするようで「解消したい」と語った。

明日から始まるバーレーンテストでアルファタウリや各チームはどの程度改善してくるのか。バウンシングを解消したチームが速く走れることは間違いなさそうだ。角田のテスト走行後のコメントにも注目したい。

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