ハースで2年目のF1シーズンを迎えることになるミック・シューマッハが、シーズン開幕直前にシートを失ったロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンのことを気の毒に思っていると語った。
昨年、同じルーキードライバーとしてハースからF1デビューを飾ったシューマッハとマゼピンだが、コース上でかなりアグレッシブな動きを見せるマゼピンに対してシューマッハが苦言を呈することも多く、チームメート同士の関係は必ずしもうまくいっていたとは言えないだろう。
だが、ロシアのウクライナ侵攻による状況変化に伴ってハースとの契約を解除されたマゼピンについて質問されたシューマッハは次のように答えた。
「僕は彼の最大の支持者ではないけれど、彼には全く責任のないことだし、気の毒にさえ思うよ」
「だけど、どんなドライバーにもこんなことが起こることは望まないよ」
こうした中、2018年にウィリアムズで戦ったロシア人ドライバーのセルゲイ・シロトキンのマネジャーを務めているニコライ・ベトロフは、マゼピンとの契約を破棄したハースを痛烈に批判している。
「誰もこのチームに入りたいなどとは思っていなかったんだ」
ロシアの『Match TV(マッチTV)』にそう語ったベトロフは次のように付け加えた。
「その後、彼ら(マゼピンとタイトルスポンサーだったウラルカリ)がなぜかそこに行き、ハースが金を取り、そして今は彼らを投げ捨ててしまったんだ」
いまだマゼピンの後任ドライバーを発表していないハースだが、バーレーンでのテストにはリザーブドライバーを務めているブラジル人ドライバーのピエトロ・フィッティパルディがシューマッハと共にステアリングを握ることになっている。