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契約解除されたF1ロシアGPプロモーターが「法的措置」も視野に。メルセデスF1代表「気の毒だが社会として見過ごせない」

2022年03月09日(水)5:15 am

F1ロシアGPのプロモーターが、結んでいた開催契約を“一方的”に破棄したF1に対して「法的手段」に出る可能性があることを示唆した。

ロシアGPのプロモーターを務めていた『ロスゴンキ(Rosgonki)』を率いるアレクセイ・ティトフは、ウクライナ情勢をめぐるロシア制裁によって2022年のレースがキャンセルされたのはともかく、その後突然開催契約そのものが一方的に解除されたことには納得できないとロシアの『Match TV(マッチTV)』に次のように語った

「我々とFIAやF1とは長期にわたって協力関係にあったし、今も現状、そして危機を創り出すことなくどうやってこれを打開するのかということについて議論しているところだ」

「契約解除は発表の10時間前に通告されていたよ。また、我々の立場には聞く耳も持たず、一方的に通告されただけだ」

「言ったように、我々はまだ手続きを続けているところだ。だから、今詳細を明らかにするのは必ずしも正しいことではないだろう」

「私に言えることは、当初は不可抗力により契約を解除するということで合意していたということだ。だが、その後、一方的な解約に変わってしまったんだ」

「今後の法的措置には、さらなる分析が必要になる」

「これは簡単な仕事ではないが、我々はそれを遂行するつもりだ」

「今、その結果について語っても全く意味がない。だが、我々の理解では、今回のことは全く正しいものではないし、この問題に正しく終止符を打つために取り組んでいくよ」

ティトフがまずF1に対して要求しようと考えているのは、2022年のレース開催権料の払い戻しのようだ。

「今年のレース開催費は一部支払われており、F1は好むと好まざるとにかかわらずこれを返金する必要があるため、この返金について話し合うことになる」とティトフは主張している。

ティトフによれば、すでに販売されていた2022年のF1ロシアGPのチケットは全額返金する予定だという。

■メルセデスF1代表「気の毒だが社会として見過ごせない」

一方、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ロシアGPの開催契約を破棄したF1の決断を擁護している。

「F1観戦を楽しんでいたロシアの人々、そして、おそらく地政学などには全く興味のない人々に対しては気の毒に思う」

『Irish Independent(アイリッシュ・インディペンデント)』紙にそう語ったヴォルフは次のように続けた。

「だが、社会として、我々はそれを見過ごすことはできない。スポーツチームでさえもね」

「我々は商業活動をしているし、レースをするには(ロシアは)魅力的な場所だが、ある段階に来たら、『ここまでだ。これ以上はない』と言わなければならないんだ」

また、伝えられるところによれば、ハースから契約を解除されたロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンも9日(水)に記者会見を開くことになっており、そこでハースもしくはF1に対して訴訟を起こすことを発表するのではないかと考えられているようだ。

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