今年1月にアストンマーティンの新チーム代表に就任したマイク・クラックが、かつてBMWが犯したような失敗をするつもりはないと語った。
昨年までBMWのモータースポーツ責任者を務めていたクラックは、2006年から2009年までF1活動を行っていたBMWのワークスチーム(BMWザウバー)のプロジェクトにも参加していたことがある。
現在クラックがチーム代表を務めているアストンマーティンと、かつてのBMWザウバーの状況は、表面的には似た部分があるように見える。どちらも、既存の小規模F1チーム運営に大きな企業組織を持つ自動車会社が乗りだし、急速な拡大計画が適用されることになっているところだ。
BMWの場合、結果は失敗に終わったが、クラックはそのことを心に留めているという。
ルクセンブルク出身のクラックは次のように続けた。
「ザウバーの状況と似ているところがあると思っているよ」
「どちらも自分たちの置かれた状況を上回るパフォーマンスを見せたことにより、大きなパートナーが参入し、それまでにはなかった機会が与えられたんだ」
「BMWは5年計画を適用したが、それを非常に企業的なやり方で追及してしまった」
そう語った49歳のクラックは次のように付け加えた。
「ここでは、それは絶対に避けなくてはならないことだ」