フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、少なくとも2023年まではF1で戦っていたいと考えているようだ。
2021年にアルピーヌから3年ぶりにF1復帰を果たしたアロンソだが、昨年は今年に向けた「ウォーミングアップ」に過ぎなかったと主張している。アロンソとしては、新たな技術レギュレーションが導入され、まったく新しいF1マシンが登場する今年以降が本当のチャンスとなると考えているためだ。
「それ(2022年型F1マシン)によって表彰台が狙えるようになるといいね。すべてのレースで表彰台を争えるようであれば、いつかは勝利もやってくるだろう。そして、表彰台や勝利を狙えるようになれば、次の年にはF1タイトル争いもできるんじゃないかな」
パリで行われたアルピーヌの2022年型マシン『A522』の発表イベントでそう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「一歩一歩進むしかない。そして、僕たちは今、その第一歩を踏み出したいと思っているよ」
アロンソが現在アルピーヌとの間に結んでいる契約は2022年までとなっている。だが、こうしたアロンソのコメントを聞けば、アロンソが2023年以降も走り続けたいと考えているのは明らかだろう。
「現時点では、イエスだと言っておくよ」
ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったアロンソは次のように続けている。
「続けるための強さがあると実感しているんだ」
「だけど、決めるのは今年の中盤になるだろうね」
アロンソが2023年以降もF1を続ける決心をするのが今年中盤になるとしているのは、まずはアルピーヌの2022年型マシンのパフォーマンスを確認したいと考えているためだろう。
「僕は今回のレギュレーション導入があったからF1に復帰したんだ。僕はこのマシンを1年半待ち続けてきた。僕はチームがこのマシンを一から製造してきたのを見ていたし、僕たちは本当にやる気に満ちているよ」
「僕も昨年よりはずっと楽観的だよ。新たなルールによってすべてが変わる可能性があるという希望が与えられるからね」
そのアロンソがステアリングを握るアルピーヌ2022年型マシンは、『BWT』がタイトルスポンサーとなったことでピンクのカラーリングが施されることになる。第3戦以降はブルーとピンクが使われるカラーリングとなる予定だが、少なくとも開幕戦バーレーンGP(3月20日決勝)と第2戦サウジアラビアGP(3月27日決勝)の2レースにはほぼピンク1色のマシンが投入されることになるようだ。
ピンク色のF1マシンについて質問されたアロンソは、微笑みを浮かべながら次のように答えた。
「僕はピンクが好きだし、何の問題もないよ」
「実際のところ、僕たちが使うことになる2つのクルマはどちらも好きだよ。このピンクはさらに少し明るいけれど、この色、この組み合わせには、僕は満足しているよ」
そう語ったアロンソだが、2022年のアルピーヌF1マシンにはどのような革新的な手法が取り入れられているのかと尋ねられると、笑いながら次のように答えている。
「いや、それはジャーナリストやソーシャルメディアのためにとっておくよ」
「コンセプトとして、全体的な外観は気に入っているよ。だけど、パフォーマンスに関しては、言えることは何もないよ」