ホンダのF1パワーユニットを搭載するオラクル・レッドブル・レーシングは、暗号通貨取引プラットフォームのリーディングカンパニーである『Bybit(バイビット)』と複数年契約を発表した。
フロントウイング、リアウイング、コクピット側面にBybitロゴが大きく表示されており、レーシングスーツの左胸にも表示されることになる。
■プリンシパル・チームパートナーを新設
Bybitは2018年3月に設立、この4年間で飛躍的な成長を遂げ、現在は全世界で600万人以上の登録ユーザーを誇っている。同社はオラクル・レッドブル・レーシングが新たに設けたプリンシパル・チームパートナーとしてチームに加わることになった。
Bybitはレッドブル・レーシングの『テック・インキュベーター・パートナー(Tech Incubator Partner)』として、暗号リテラシーからグリーンテクノロジーの成長促進まで、暗号化されたさまざまな取り組みでチームと協働する。
Bybitの基本理念は、イノベーション、人材、技術開発のネクストレベルをサポートすることで、レッドブル・レーシングがミルトンキーンズの『レッドブル・テクノロジー・キャンパス(Red Bull Technology Campus)』を開発・拡張する際の野心と一致しているという。
Bybitは、福岡を本拠地とするJ1リーグ・サッカークラブ「アビスパ福岡」と2022年シーズンにおけるプレミアムユニフォームパートナー契約も締結している。
■3年173億円の大型契約!
チームは契約の詳細について発表していないが、情報筋によると3年で約173億円(1億5000万ドル)とも言われている。
タイトルスポンサーのオラクルとの契約は5年で約345億円(3億ドル)とも言われている。これでチームが2社から得るスポンサー金額は年間約126億円(1億1000万ドル)になる。
F1は予算上限が儲けられており、2022年の予算上限は年間約161億円(1億4000万ドル)、2023年以降は年間約155億円(1億3500万ドル)と段階的に引き下げていくが、レッドブル・レーシングはこの2社だけで予算の80%近くを確保したことになる。