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「将来的にはF1エンジンの分野にも関わっていきたい」とアストンマーティン技術トップ

2022年02月14日(月)19:03 pm

現在メルセデスからF1エンジンの供給を受けているアストンマーティンだが、将来的には自分たちでエンジンを製造する可能性を否定していない。

現在は2014年に導入されたハイブリッド方式エンジンが使用されているF1だが、2025年まではその開発が凍結され、2026年には新たなエンジンレギュレーションが導入されることになっている。

昨シーズン限りでホンダがF1活動から撤退したことを受け、レッドブルでは今後自社ブランドのエンジンを使用することになるが、実際には2025年まではホンダの子会社であるHRC(Honda Racing Corporation)がサポートを続けていくことになっている。

これは、レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリが、少なくとも2025年までは、ほかのメーカーからエンジンを購入することなく、事実上のワークスエンジンを搭載して戦うことができるということだ。

そして、今後この“レッドブルモデル”をライバルチームが参考にする可能性もあると考えられ始めているようだ。

「2026年には新しいエンジンレギュレーションが導入されるが、もちろん、チームとしてこの分野にも関わっていきたいと思っている。とりわけ、アラムコ(サウジアラビアの国有石油会社)をスポンサーとして迎えただけにね」

アストンマーティンのチーフテクニカルオフィサーを務めるアンドリュー・グリーンはそう語ると次のように付け加えた。

「今後数年間、どのように話が進んでいくのか、そしてチームとしてその恩恵を受けることができるのか、様子を見ていきたいと思っているよ」

こうした中、アストンマーティン同様現在メルセデスからエンジン供給を受けているマクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは次のように語っている。

「今のところ、そのような計画はないよ」

「だが、もし彼ら(アストンマーティン)が自分たちのエンジンを造るのであれば、それはもちろんこのスポーツにとって素晴らしいことだ。F1にもうひとつのエンジンメーカーができることになるからね。それは間違いなくいいことだよ」

「だが、我々はメルセデスに満足しているよ」

噂では、2026年からフォルクスワーゲン傘下のポルシェとアウディがエンジンサプライヤーとしてF1に参戦する可能性が高いと考えられており、その場合、アウディがマクラーレンと、そしてポルシェがレッドブルとコラボレーションすることになるのではないかと言われている。

F1がカーボンニュートラルを目指していること、バジェットキャップ導入により段階的にF1チーム予算が減額されていくことなどから、今後のF1チームとエンジンサプライヤーの関係にも、これまでにはなかった新たな形が生まれる可能性もありそうだ。

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