マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、自分たちがF1タイトルを争えるようになるためにはもう少し時間が必要だと語った。
これまでドライバーズタイトルを12回、コンストラクターズタイトルを8回獲得した実績を持つイギリスの名門F1チームであるマクラーレンだが、一時は不振にあえいでいたものの、2019年以降はF1のビッグ3チームと呼ばれるメルセデス、レッドブル、フェラーリに次ぐ4番手の位置をコンスタントにキープできるようになっている。
だが、実際にビッグ3チームたちと互角に渡り合えるようになるにはもう少し時間がかかりそうだ。
マクラーレンに来る前はポルシェのWEC(世界耐久選手権)チームを率いていたザイドルによれば、イギリスのウォーキングに拠点を置くチームは現在、復活に向けた次のステップであるインフラ整備の最後の仕上げを行っているところだという。
「新しい風洞を建設中で、2022年末の完成を目指している。そうすれば2024年型マシンの開発に完全に対応できるようになるだろう」
『formel1.de』にそう語ったドイツ出身のザイドルは次のように付け加えた。
「そこで初めて、この重要な技術革新によって開発された最初のマシンを手にすることができるんだ」
ザイドルはまた、ビッグ3チームとの差を縮めるためには最新式のシミュレーターも必要であり、現在すでにそれに取りかかっていることも明かしている。しかし、そこには資金面の問題があるようだ。伝えられるところによれば、マクラーレンは株主たちにそのための出資を要請しているようだ。
ザイドルは次のように付け加えている。
「忍耐強くあらねばならない。こうしたことには時間がかかるからね」
マクラーレンでは今週の金曜日(11日)に2022年型F1マシンを発表する予定になっている。