レッドブルのチームマネジャーを務めるジョナサン・ウィートレーは、セカンドチームのアルファタウリに所属しているピエール・ガスリーは「次のステップ」に進む準備が整っていると考えている。
2019年にルノーへ移籍したダニエル・リカルド(現マクラーレン)の後任としてレッドブルに昇格したガスリーだったが、チームメートのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスについていくことができず、シーズン前半を終えたところでアレクサンダー・アルボンにシートを譲り、再びトロロッソ(現アルファタウリ)に降格されてしまった。
しかし、ガスリーはその後トロロッソからアルファタウリと名前を変えたチームで非常に優れたパフォーマンスを発揮しており、本人はトップチームのレッドブルへの返り咲きを目指していることを隠してはいない。
ガスリーの後任としてレッドブルに昇格したアルボンもやはり期待された結果を残すことができず、2021年には経験豊かなメキシコ人ドライバーであるセルジオ・ペレスにそのシートを明け渡してしまった。
ウィートレーは今年レンタル移籍の形でウィリアムズから2年ぶりにF1復帰を果たすことになったアルボンがフェルスタッペンのチームメートを務めていた頃のことについてフランスの『Eurosport(ユーロスポーツ)』に次のように語った。
「その前のピエールと同じだよ。だが、少し小さいチームに戻った今、彼は再び自信を取り戻しているよ」
ウィートレーはさらに、フランス人ドライバーであるガスリーについても次のようにコメントしている。
「正直に言って、ピエールは今、次のステップに進む準備ができていると思う」
F1関係者やメディアの中には、レッドブルはドライバーズタイトルを重視しており、2021年にレッドブルがペレスを選択したのは主にフェルスタッペンのタイトル獲得をサポートするためだったと考えている者も多いようだ。
だが、ウィートレーは、そうではないと主張している。
「ドライバーズタイトルだけではなく、コンストラクターズタイトルも勝ちとりたいと思っている」
そう語ったウィートレーは次のように付け加えた。
「両方のドライバーが必要なんだ。チェコ(ペレスの愛称)が持ってきたもの、そしてチームにもたらしたものは、この経験の主要部だと思う。まさにそれが我々を強くしているんだ」。
昨年、レッドブルはペレスとの契約を2022年まで延長したことが明らかとなっている。つまり、ペレスが2023年もレッドブルに留まることができるかどうかは今シーズン前半のパフォーマンスにかかってくると言えるだろう。そして、それはレッドブル復帰を目指すガスリーにとっても同じであるのは間違いない。