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ハミルトンにはF1やFIAに影響を及ぼすだけの「パワー」があるとオランダ人ドライバー

2022年02月03日(木)18:08 pm

オランダ人レーシングドライバーであるジェロン・ブレークモーレンは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1に変化をもたらすだけの“パワー”を持っていると考えているようだ。

現在もル・マン24時間レースなどに参戦している40歳のブレークモーレンは、ハミルトンが2021年のF1最終戦アブダビGP決勝ファイナルラップで通算8回目のF1タイトル獲得を逃した後、引退の噂さえささやかれる中でずっと沈黙を守っているのはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)に何らかの行動を起こさせるためだと考えているようだ。

「ハミルトンはFIAへの圧力を高めようとしているんだ。彼にはその力がある」

そう語ったブレークモーレンは次のように続けた。

「彼は何人かをあそこから追い出したいと考えているのだと思う。マイケル・マシのような者たちをね。彼は衝撃を与えたいと思っているし、彼にはそうすることができるんだ」

「何人かは消えていくだろうね。彼の意見は注目されており、誰もがそれについて話している。それがFIAにプレッシャーを与えているんだ。これから彼らは良いストーリーを考えなければならないし、そうでなければ、ハミルトンの第一声は彼らが聞きたいものとはならないだろう」

実際のところ、2021年のアブダビGP決勝で終始レースを支配していたハミルトンがファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に逆転されてしまったのは、終盤のセーフティカー導入時にF1レースディレクターのマシが行ったレース運営にかかわる采配によるものだという批判も多く、FIAは現在この問題の調査及び今後に向けた対応策を検討しているところだ。

こうした中、レッドブルのチームマネジャーであるジョナサン・ウィートレーは、今回の件はマシだけに責任があるものではなく、2019年シーズン開幕直前に前F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが急逝して以来、FIAが十分な対応をすることができていなかっただけだと次のように語った。

「彼(ホワイティング)は非凡な人物であり、FIAはその役割を果たすことがいかに困難であるかをよく理解できていなかったんだ」

「私は、適切なサポートがあれば、マイケルには十分すぎるほどの能力があると思っているよ」

FIAは、昨年のアブダビでの一件が大騒ぎになったひとつの原因はチーム首脳たちとマシとのレース中の無線でのやりとりがテレビ放送で流されていたことにもあると考えており、今後はこうしたやり方を改善していくつもりのようだ。

ウィートレーも、確かにこの点は改善すべきだろうと認めている。

「問題は、すべてがテレビで放送されると、協力的なアプローチが失われることだ」

そう語った54歳のウィートレーは次のように付け加えた。

「私も、少しイライラして、言ってはいけないことを言ってしまったことも何度かあったよ」

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